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ゆっくり水攻め 水が出ない。 幻想卿の外から来たというポンプを買って一週間。 勝手に水を汲んで水を運んでくれる便利なものを買って、とても満足していたがまさかこれほど早く壊れるとは。 決して安い買い物ではなかったそれをどうにかできないかとポンプのある場所にやってきた。 ポンプ置き場に着くと奇妙なことにポンプのスイッチが入ってなかった。 妖怪には見えないようにお札を貼っていたし、押さないようにと注意書きもあった。子供はここまで遊びに来ないはず・・・ そんなことを考えながら他に壊れていそうなところはないかと確認していくと、機械の裏側ですやすやと寝息をたてているゆっくりを見つけた。 こいつがスイッチを押したのだろうか? 起こさないことにはこの疑問は晴れないのでゆっくりにデコピンをかます。 「ゆぐっ!」 まだ子供なのかとても軽く、デコピン一発で機械にぶつかり、「ぶべっ!」とずるずる落ちてきた。 回復する前に両手で捕まえ、ここで何しているのか聞く。 「ゆっくりあそんでたよ!」 ここでどうやって遊んでたんだい? 「ここでとぶとね、ぴかぴかするんだよ!」 とポンプの電源スイッチの上で飛び跳ねていた。ぴかぴかとは電源が入ったことを伝えるランプのことだ。 納得がいった自分は片手でゆっくりを抑えながらデコピンをする。 ここはおじさんのものなんだ。勝手に遊んじゃだめだよ。これは消えると困るんだ。わかったかな?かな? 一文ごとに一発デコピンをかます。食らうごとに痛い痛いと叫ぶ子ゆっくり。 耐え切れなくなったのか。 「ゆっくりはなしてね!これじゃゆっくりできないよ!」 「もうやだ!おうちかえる!」 と、泣き始めた。 とりあえずポンプが故障したわけでは無さそうだが動くか確認がしたい。 さっきこいつは巣があると言っていたのでそこで試そうと、巣を教えてくれれば助けてあげるよと聞いてみる。 野生のゆっくりは警戒心が強いが子ゆっくりなら大丈夫だろう。 すぐに、 「ゆ!ゆっくりおしえるからたすけてね!」 と、笑顔になって案内してくれるのを笑いながらゆっくりにおしえてもらい、巣を見つける。 その巣は木の根元にある穴で草や枯葉で巧妙に隠していたので教えて貰わないと分からなかったかもしれない。 畑や人の家に上がりこむゆっくりは大抵昔飼われていたり、加工場から逃げた奴である。 本当の野生のゆっくりは人にめったに近づかず、このように巣を作って過ごす。 「おしえたからゆっくりはなしてね!」 「いえでゆっくりするからどっかいってね!」 いまだ腕に掴まれたゆっくりが急かすので約束どおりはなしてやる。 れいむはぴょんぴょんと飛び跳ね巣に近づいていく。巣に近づくと先ほどの声に気づいたのか中からもう一匹のれいむが顔を出す。 「「ゆっくりしていってね!!」」 仲良く頬をすり合わせ中に入っていく。どうやら自分のことはもう忘れたらしい。野生で知能があるといっても所詮はゆっくりである。 ゆっくりどもが中に完全に入ったのを確認した後穴に近づき聞き耳を立てる。 「ゆっくりしすぎだよ!おかあさんしんぱいしたんだからね!」 「みんなしんぱいしたんだよ!」「おねーちゃんゆっくりしすぎー!」 「ゆっ!ゆっ!」 どうやら母れいむ一匹と子ゆっくりが3匹、赤ちゃんゆっくりが一匹と普通のゆっくりれいむ一家のようだ。 帰ってこない子ゆっくりを心配していたのか聞き耳を立てるまでもなかった。 子ゆっくりは包み隠さず正直に話した。 「ゆゆ!ゆっくりしすぎてないよ!にんげんにつかまってゆっくりできなかったんだよ!」 「に、にんげん!」 子ゆっくりの発言に母ゆっくりの態度が変わる。 「ゆっくりにげれたんだね!こわかったね!」 「もうあんしんだからね!すはみつからないよ!」 母ゆっくりはにんげんの怖さを知っているのだろう。巣にいれば気づかれず安全と子ゆっくりに言い聞かせる。 しかし、子ゆっくりが言った次の言葉に自分がいままで人間の怖さを教えてなかったのを悔やんだ。 「すをおしえたらたすけてくれるっていったからいったらたすけてもらったよ!こわかったー!」 「「ナ、ナンダッtt-!」」「ゆー!」 この声は子れいむと赤ちゃんゆっくりだろう、人間を見たことない子供達は未知のものに興味をもったらしい。 しかし、怖さを知っている母ゆっくりはさぞかし子供の発言に驚いたのだろう、 「どお゜じでぞん゜な゜ごどずる゜の゜ー!」 と、外に丸聞こえな叫び声を上げた。 「ゆぐっ!」 この声からするに子れいむを突き飛ばしたのだろう。ゆっくりのすすり泣く声が聞こえる。 と、巣から這い出てくる気配がするので巣目の前に移動する。 母ゆっくりが人間が来てないか確認しにきたのだろう。もぞもぞと巣の入り口のものが取り除かれていく。 自分はわくわくしながらゆっくりが顔を出すのを待った。 「ゆ、ゆ、ゆっくりー!!」 まさか巣の目の前に人間がいるとは思ってなかったらしく、驚き叫ぶ母ゆっくり。決して怖い顔だったからではない。 そこで捕まえてもよかったが、今回は見逃してやる。 「そこでゆっくりしててね!」 急いで巣の中に戻る母ゆっくり。ここにいるとゆっくり出来ないのではないかという疑問を抱きながらまた聞き耳を立てる。 「おかーさんどうしたの!」 「そとににんげんがいたの?」 「おがーさんごめ゜ん゙な゜ざい゜~!」 「ゆゆー!」 母ゆっくりの叫び声を子供達は怯えながら戻ってきた母を心配しているのだろう。殴られたゆっくりと赤ちゃんゆっくりはどう思ってるか知らないが。 「そとはあぶないからいっちゃだめだよ!」 「にんげんがいるんでしょ?みたいみたい!」 「だめだよ!にんげんはとってもこわいんだよ!たべられちゃうよ!」 「ゆゆゆゆ!たべられちゃうのい゜や゜だー!」 「おねーちゃんどうしておしえたの゛ー!」 「ご、ごめ゙ん゙な゙ざい゙ー!」 「ゆー!ゆー!」 「だいじょうぶだよ!ここはあんぜんだからね!しずかにしてたらどこかにいくよ!」 よく聞こえる声だ。もっと聞いていたかったがあまり時間をかけるのも面倒なのでゆっくりと遊ぶための準備をしていく。 まずゆっくり共の巣の入り口に土で壁を作る。これからすることから逃げれないようしっかりと固めておく。 準備が終わるとポンプの場所に向かう。ゆっくりは水が苦手にもかかわらず、飲み水のために水場の近くに巣を作るのでホースが届かなくなることはなかった。 そしてポンプの電源を入れる。後はホースのスイッチを押せば水がすぐに出るだろう。 ポンプ掃除用に置いてあった桶にも水を汲み持っていくことにする。 途中で逃げないように声を出してゆっくりが逃げないようにするのも忘れない。声をかけるたび 「こわいよー!」 「ゆっくりどっかいってね!」という子ゆっくりの声と 「だいじょうぶだからね!だからしずかにしてね!」 という声が聞こえた。母ゆっくりの声が少し聞き取り難かったが、それでもいることは確認できた。 必要な分の水を準備し終わり、最後の締めをしようと巣に近づくと、母ゆっくりの声が聞き取り難い理由が分かった。 穴を掘っているのだ。 どうやら別の出口を作りそこから逃げ出そうというのだろう。畑で捕まえたゆっくりはただ震えていただけだったし、子ゆっくりが馬鹿だったので油断していた。 もう少しくるのが遅かったら逃げられていただろう、冷や汗をかきながら少し計画を変更、すぐさま新しい出口になるだろうポイントを探す。 母ゆっくりの姿が見えないので難しいと思っていたが、少し藪を掻き分けたらすぐに見つかった。 ある場所に生えている植物が倒れかけている。どうやら植物の根を食べているのだろう。 しばらくすると「ゆっ!」という声とともに小さな穴が開いた。すぐに穴が広がってゆっくりが通れるほどになるだろう。 自分は急いでホースと桶ををその穴の近くに移動させる。 先ほどのポイントに戻るともう母ゆっくりは穴から出ていた。子ゆっくりたちを外に出せばもう安全だと思ってるのか顔が笑顔だ。 「ここからでればたすかるからね!でてゆっくりしようね!」 「あのにんげんがばかでたすかったね!」 「れいむをだますわるいやつだったね!」 「あのままいりぐちでゆっくりしてるといいよ!」 「ゆっゆっゆー!」 完全に人間から逃げおおせたと思っている。そんなに大きい声をあげたら気づかれるとは思わないのだろうか。 とにかく気づかれないのは好都合なのでそろりそろり母ゆっくりの後ろに水を張った桶を持って回り込む。 母ゆっくりは子供達が出れるように蔦を口に咥えて穴を覗き込んでいて自分が後ろにいることに気づかない。 蔦を口に含み穴を覗き込んだ母ゆっくりの後ろで水を汲んだ桶を持って立つと言う他人が見たら奇妙に思う格好で待っていると 「まずはあかちゃんからだよ!」 「おねーちゃんたちはあとからでるからね!」 「さきにゆっくりしててね!」 「ゆっ!」 姉妹愛かまず赤ちゃんゆっくりが出てくるらしい。母ゆっくりが蔦を引っ張ると少しずつ赤ちゃんゆっくりのかわいらしい顔が見えてくる。 久しぶりの日差しに目が慣れていないのか目をパチパチさせながら、 「「ゆ~♪」」 と母子が言ったのと、自分が桶の水を流し込んだのは同時だった。 「ゆ゙ー!!」 「あ゙あ゙あ゙あ゙ー!!!」 赤ちゃんゆっくりが桶から勢いよく流れた水に流され穴に戻されていく。 すぐ下で次に蔦が降りてくるのを待っていた子ゆっくりたちも赤ちゃんゆっくりとともに流れてきた水に驚き急いで穴を戻っていく。 「「「い゙や゛ー!み゙ずごわ゙い゙ー!!」」」 心地よい悲鳴を上げながら水から逃げ切ったのだろう息を切らした音が聞こえる。 赤ちゃんゆっくりは直撃を受け、皮をぶよんぶよんにして地面にへばりついている。まだ餡子が流れず、息があるのか、 「ゆ゜っ!・・・ゆ゙っ!・・・」 とピクピク震えていた。 もう少しどうなったのか確認しようとすると足に軽い衝撃。どうやら母ゆっくりが体当たりしてきたようだ 「どお゙じでごん゙な゙ごどずる゙の゙ー!!」 おお怒りゲージMAXなのか顔が紅白饅頭の赤い方みたいだ。うるさいので穴をのぞけるように調整して踏みつける。 「ゆぎゅっ!」とか言うが気にしない。餡子が出ない程度に踏みつける。 時間をくったので穴の中では水でふやけた赤ちゃんゆっくりを子ゆっくりたちがゆっくりと乾いた地面へ運んでいるところだった。 「ゆっくりげんきだしてね!」 「すぐにかわくからじっとしててね!」 「ゆっ・・・」 「それまでおねえちゃんがまもってあげるね!」 ポンプのスイッチを押す。 「や゙、や゙め゙でー!!」 「「「ゆ?」」」 子ゆっくりが母ゆっくりの叫び声に気づき振り向く。 そこにはポンプから流れ出る水がゆっくりと迫ってきてるではないか。 「「「い゙や゛ー!!!」」」 「ゆぐゅ!」 先ほどまでの姉妹愛はどこへやら、赤ちゃんゆっくりを放り出し逃げ出す子ゆっくりたち。 赤ちゃんゆっくりは這いずることも出来ず、流れてくる水をみながら、初めて言葉を話した。 「ゆっくりしたけっかがこれだよ!」 子ゆっくりたちは巣の入り口を目指す。後ろからは水が迫ってるから逃げるには入り口しかない。 人間がいるかも、と言う考えは今の子ゆっくりたちには考えられなかった。先ほどの赤ちゃんゆっくりの悲鳴で子ゆっくりたちはパニックになっていた。 「おねーちゃんがさきだよ!」 「おねーちゃんはゆっくりしてね!れいむがさきにいくよ!」 「げん゙がじな゙い゙で~!!」 我先にと争いながら逃げるゆっくり二匹とそれをなだめる一匹は何とか巣の入り口に着いた。ここからなら出られるだろう。 急いで入り口を隠していたものを取り除こうとすると気づく、これまで隠していた枯葉や枝ではなく土が壁となって入り口を塞いでいることに。 三匹は絶望に苛まれながらも母ゆっくりがしていたように少しずつ穴を掘っていく。 しかし、母ゆっくりのように上手くいかず、水が迫る恐怖心から三匹が別々に穴を掘っていた。 もし三匹が協力して穴を掘ってたら助かったかもしれない。しかし子ゆっくりたちはそのようなことを考える余裕はなかった。 「れいむがほったあなにつちをもってこないでね!」 「そっちこそこっちにつちをとばさないでね!」 「ゆっくりいそいでね!けんかしないでね!」 喧嘩を止めようと声を出しているゆっくりも体は自分用の穴を掘るのに必死だ。 死にたくない。死にたくない。死にたくない。 三匹にはそれしか考えられず、懸命に自分用の穴を掘り続けた。 しかし、もう水はそこまで来ている。もう間に合わないのではないか。 一番小さな子ゆっくりはこの状態に耐えられなくなった。 「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙だずげでー!」 叫びながら飛び跳ねる。掘った穴が崩れるが気にしない。 「い゙や゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」 どうやら一番小さい子ゆっくりのせいで真ん中のゆっくりが掘っていた穴も崩れたらしい。真ん中のゆっくりが悲鳴を上げる。 残ったのは一番大きい子ゆっくりが掘っていた穴だけ。 一番大きいゆっくりが後ろの悲鳴に振り向くと二匹が体当たりしてくるのは同時だった。 「「だずげでお゙ね゙え゙ーぢゃん゙!」」 「あ゙な゙がぼれ゙な゙い゙い゙い゙い゙!」 さっきまで喧嘩していたのに図々しく姉に頼ろうとするゆっくり。しかしそのせいで姉ゆっくりは穴が掘れず、最後の希望も潰えてしまった。 追いついた水に三匹仲良く流される。 「「「い゙や゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」」」 三匹の悲鳴はそれが最後だった。後は少しばかりぼこぼこと空気の音がしたが、それも終わると後は静寂が残った。 ふと、踏みつけていたゆっくりの反応がないので足元を見ると、先ほどの事実に耐えられなかったのか紅白饅頭のように白くなっていた。 持ちあげると口を開け白目をむいたままだったので軽く打つ。 しかしまったく反応がないのでとりあえず木に吊るしてその場を離れる。夜になればれみりゃにでも食べられているだろう。 埋めた入り口まで戻り、逃げてないことを確認し、この場を離れる。 ポンプの故障ではなかったことに安堵し、畑までポンプを戻す。 次からこのようなことがないように罠を仕掛けたほうがいいかなと思った。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/1124.html
校舎から外に出ると、冷たい風が私を襲った。 日中は大分暖かくなってきたが、流石に夜はまだまだ寒い。思わず身震いをしてしまう。 外はすっかり暗くなっているというのに、玄関口の明かりは一つもついていなかった。 きっと生徒はもう残っていないと思われて消されてしまったのだろう。 実際のところ他に下校する生徒の姿は見当たらないのだから、それについては理にかなっている。 そんな状態で玄関に鍵がかかっていなかったのは本当に運が良かったと思う。 誰もいない暗闇の中、私はひとりこなたを待つ。 『意思にて漱ぐ』 「お待たせ、かがみ!」 五分くらい待っただろうか。ようやく玄関口からこなたがヒョコッと顔を出した。 「遅い!何してたのよ!」 「いや~、黒井先生のお小言が長くてさ~」 こなたののらりくらりとした話し方に、ついため息が出てしまう。 本当なら私だってこんな時間まで残っている気なんてなかったのに。 きっと今から帰っても私が毎週楽しみにしているドラマには間に合わないだろう。 「まったく、あんたの所為でこんな時間になっちゃったじゃない!」 「ごめんごめん。悪かったよー」 こいつ、絶対悪いと思ってないな。こうして寒空の下で待ってくれる親友……に少しは有り難味を感じてくれればいいのに。 「でもさ、そんなに言うなら課題のノート見せてくれればよかったのに。そうすればつかさやみゆきさんと一緒に帰れたのにさ」 「駄目よ!こういうのはちゃんと自分で考えないといけないの!!」 そう、これがここまで下校が遅くなった原因だ。 今日までに提出の黒井先生の課題。それをあろうことかこなたが忘れてきたのがそもそもの始まり。 当然の如く私を頼ってきた訳なのだけど、答えを写してばかりではこなたの為にならない。 という訳で、ヒントを教えつつも自分で課題の答えを考えさせたのだけど、まさかここまで時間がかかるとは…… みゆきとつかさも手伝うと言ってくれたけど、時間がかかりそうだからと先に帰ってもらった。 この読みは正確すぎるほど的中したわけで、先に帰ってもらって正解だったと思う。 こいつの犠牲になるのは私だけで十分だから…… 「む~。本当にかがみは真面目さんだな~」 「いや、あんたが不真面目すぎるだけだろ……ほら、行くわよ!」 「ほーい」 こうして私達はようやく遅い下校を向かえることとなった。 こなたと私、隣同士連れ添いながら校門へと歩いていく。 「ああ、そうだ。つかさに今日のドラマ録画してもらわなきゃ」 私はつかさにメールする為に、鞄から携帯電話を取り出した。 「駄目だなーかがみんは。こういうのは前もって予約しておかなきゃ。私なんかバッチリだもんね!」 「それって、威張れることなのか?」 メールをカチャカチャと打ちながら私は答えた。そして送信ボタンを押して携帯を鞄にしまいこんだ時、私はこなたの言葉の不自然な部分に気が付いた。 「ちょっと待て。すでに予約済みってことはなにか?帰るのが遅れるのはすでに想定済みだったってことか?!」 「いや~、実は課題を忘れてたのを気が付いたのって家を出る10分前くらいだったんだよ。だから前もって予約をね」 「こいつは……ったく、私の貴重な時間を返して欲しいわ」 なんでこういったところだけ手際が良いのか。呆れてしまって返す言葉も無い。 「でもさ、かがみにだっていいことがあったじゃん?」 「ほう?例えば?」 私の言葉を予測していたのだろう。こなたがいつものからかい顔になってこう言った。 「私と二人っきりでいられたこととか?」 「―――――っ!」 笑いながら話しかけてくるこなたの言葉に、思わず言葉が詰まった。 こいつはなんでこんな事を平然と言ってくるのだろうか? いや、答えなんて決まってる。これはこなた特有のただの冗談で、私のことを唯の友達だと思っているからだ。 そう思うと、辛くて辛くて堪らなかった。 私はこなたのことが好きだ。 友達として、親友としての好きではなく恋愛感情として好きなのだ。 だからこなたのこういう冗談やからかいには本当にドキマギさせられてしまう。 私のこの想いがこなたには分かってしまっているのかと思って…… もちろん、分かってる。それは私の希望であって、本当はそんなことはないって事ぐらいは。 この想いをこなたに告白してしまおうか? そう考えたことは一度や二度のことではない。いや、最近ではことあるごとに考えている。 だけど、それはあくまで考えるだけ。きっと私が行為に移す事は無いと思う。 いつかのこなたの言葉を思い出す。それがこなたの考えならば、当然私の想いを受け入れてはくれることはないだろう。 それに今でも十分幸せなのだ。 みゆきとつかさと私とこなた、4人で遊んだり話をしたりして…… 偶にこうしてこなたと二人で勉強したり、隣を歩く事が出来れば、それで満足。十分幸せじゃないか。 だけど、それでもこなたに想いが伝える事が出来ればと思っている私が心の中に確かに存在する。 結局のところ私は我侭なんだと思う。こなたが私の想いを受け入れてくれて、4人での関係も変わらない。 そんな理想を望んでいるんだ。そんなことはあるはずがないのに…… 「かがみ?」 こなたの言葉が私の思考を中断させる。 「ああごめん、ちょっと考え事。でも、あんたと一緒にいることなんていいことでもなんでもないな」 「ひどっ!!ちょっとはデレな台詞を期待してたのにさ」 「う・る・さ・い。で、それから?」 「それから?!」 この話題が続くとは思ってなかったのだろう。急に『あー』とか『うー』とか言って考える素振りをみせるこなた。 そんな素振りがなんだが子供っぽくて、とても可愛らしかった。 「え~っと……ほら、見てよかがみ!」 突然こなたは立ち止まると、空を見上げながら指差した。それにつられて私も空を見上げる。 「ほら、月がすごく綺麗だし」 満月だった。雲ひとつ無い夜空に、欠けたところのない無い丸い月。 周りに明かりが無いからだろうか、何時もよりも輝いているような気がした。 「いい月だな、お嬢さん」 「は?」 余りにも突拍子も無い言葉に、思わずこなたを見つめてしまう。 「むう…ネタが変化球すぎたかな。それじゃあ今度は、ああ今日は…月が綺麗だ」 「いや全然分かんねーし」 きっと漫画かアニメかゲームのネタなのだと思うけど、突っ込まないでおくことにしよう。 「でも、本当に綺麗ね」 空に浮かぶ月は本当に綺麗だった。 普段は月の事なんてなんとも思わないのに、どうして今日に限ってはそう思ってしまうのだろう? 「そうだね。こうして月を見るなんて久しぶりだよ」 「確かにそうかも……」 こうして月を見るなんて、本当に何時以来のことだろう? 記憶に無いところを考えると、ほとんど見たことがないのだろう。 昔の人は十五夜には月見をしたらしいけど、今時そんなことする人がどれだけいるのだろうか? 当然私の家でも月見どころか、月見団子すら作ったことがない。 私は気付かれないようにそっと隣にいるこなたに視線を落とした。 こなたは私になど気にもせず、真っ直ぐに空に浮かぶ月を見つめている。 月の光の所為だろうか?そんなこなたの横顔は何時もと違って綺麗だった。 それはもう、月にも負けないくらいに…… ちょっと前は可愛いと思ったのに、今は綺麗と思ってしまう。本当にこなたは不思議な子だ。 そうしてどれくらいこなたの横顔を見つめていたのだろう。ほんのちょっとだとは思うけど、ずっと見つめていたような気もする。 だからだろうか? 『想いを伝えたい、告白したい』 などという馬鹿な考えが浮かんでしまったのは…… 本当に何を考えているんだ。この関係で満足だってさっき思ったばかりじゃないか。 私は自分の考えを断ち切るかのように、もう一度空に浮かぶ月を見上げた。 そしてそれがいけなかったのだろう。私は思ってしまったのだ。 だったら…こなたに気付かれないようにすればいい。 そしてこの状況でしか言えないぴったりの言葉を私は知っている。それをこなたに言えば…… もちろん、そんなのが告白なはずが無い。それはただの独りよがりの自己満足だ。 でも、それでも…… 「ねえ、こなた?」 気が付いたら、私はこなたを呼んでいた。 「なに?」 こなたが月を見るのを止めて私を見てくれた。 ただそれだけのことなのに、心臓の鼓動が早くなっているのが分かった。 大丈夫、今から言うのは告白じゃない。だから、緊張する必要なんてない。 そう自分に言い聞かせ、そっと息を吸い込んで、私はこなたを見つめながら言った。 「月が…綺麗ね」 自然に…言えたと思う。ただの感想のように、自然に。 「本当だね」 私の言葉にこなたは笑顔で答えてくれた。 その笑顔に、その言葉に、ただでさえ早くなっている鼓動が、さらに早くなっていく。 顔が熱を帯びて赤くなっていくのが自分でも分かった。 でも、それは本当に僅かな時間。 なぜだろう?今の私には真っ直ぐなこなたの視線がつらかった。 こなたの視線から逃げるように私はもう一度月を見上げた。 何も考えず、何も思わず、ただじっと満月を見つめ続けた。 だって、そうしないと泣いてしまいそうだったから。 だけど、私は思ってしまった。 伝わらない、気付かれない、分からない、理解されない。 私がこなたに言ったその言葉が、結局のところ私の想いのすべてなんだと。 あっ…駄目だ…… そう思ってしまったら、途端に視界がぼやけてきた。満月がフニャフニャと形を変えていく。 気付かれる、涙を浮かべているところをこなたに気付かれてしまう。 「……行こう、こなた。本当に帰るのが遅くなっちゃうわよ」 私はこなたに背を向けると、校門に向けて歩き出した。 その間にそっと涙を拭う。気付かれて……ないよね? 私はそれを確認する為にこなたがいるだろう隣側をそっと見つめた。だが、そこにはこなたはいなかった。 「こなた?」 振り返って見ると、こなたは月を見ていた場所から一歩も動いていなかった。 そしてそこから、真っ直ぐに私を見つめていた。 「どうした――」 「親譲りのツンデレで子供の頃から損ばかりしている」 私の言葉を遮ったのは、某作家の作品の有名な一文だった。ちょっとだけ違うけど。 けどそんな言葉でも、私の心を揺さぶるには十分すぎる一撃だった。 なぜなら、この状況でこんな事を言う理由なんて、一つしかないのだから。 手に持っていた鞄が自然と滑り落ちた。 「んー、でもかがみのツンデレは親譲りじゃなくてかがみ自身の才能かな?どうなんだろうね?」 こなたがからかい気味に私に聞いてくる。が、今の私にはそれを答える余裕なんて無い。 「なっ……なっ……」 「やっぱり気が付かないと思ってたんだ。ごめんね、かがみ。気付いちゃったよ」 『なんで分かったのか?』そうこなたに聞こうとしたけれど、声が出なかった。 まるで見えない海で息継ぎでもしているかのようだ。息が詰まる。『なんで』の言葉が出てこない。 「なんで……」 「こう見えても小説家の娘だからね。それに、この前テレビでもやってたし」 ようやく言えたその言葉に、こなたはゆっくりと答えた。 迂闊だった。私もそのテレビを見て知ったのだから、こなただって見ていてもおかしくはない。 「後はやっぱりかがみの態度かな。かがみ真剣だったし、月じゃなくて私の目を見て言ってたしね。それに言った後はすごく辛そうだった。だから…かな…」 こなたはここまで言うと下を向いて黙りこんでしまった。 私はというと、こなたを見つめたまま何もすることができなかった。 もうどうしていいのか分からなかった。 伝わらないと思っていた気持ちが伝わってしまった。気付かれないと思っていた想いが気付かれてしまった。 でもそれは、ただそれだけのことだ。決して理解される訳でもなければ、分かってくれるはずもない。 私の想いはこなたに届くはずが無いのだ。 だとしたら、こなたとこうして話すのもお終いなんだろうか?今日のように隣を歩くこともできないのだろうか? それともせめて友達としてはいてくれるのだろうか? 否定的な考えだけが次々と浮かんでは消えていく。出来る事ならこの場所から、こなたの前からいなくなりたかった。 時間が戻ってくれるならと願ってやまない。 でも、そんなことが出来るわけがない。出来るわけがないじゃない…… 「ねえ、かがみ……」 「なに…?」 こなたの声に自然と口が動いた。意識していたらきっと声なんてでなかっただろう。 「月が……月が綺麗だね!かがみぃ!!」 叫びにも近いこなたの声があたりに響き渡る。 こんなに小さいのに、どうしてこんな声を出せるのだろうとこの状況で思ってしまう。 そんなこなたの言葉を聞いたとき、最初は訳が分からなかった。 なぜ、こなたはこんなことを言うのだろうか? なぜ、こなたはこんなにも泣きじゃくっているのだろう? なぜ、こなたは涙を流しながらも私を見つめるのだろう? 私にはこなたの言葉、仕草の意味がまるで分からなかった。 そしてようやくそれを理解できたのは、頬に涙が伝い、地面へと流れ落ちたときだった。 ああ、そうか……そうなんだ…… 喜びだか幸せだか嬉しさだかそんなことは分からなかった。ただただ感情だけが心に満ちて、そして溢れかえってくる。 拭い去ったはずの涙が次から次へと流れ出す。止まらない。まるで今の私の気持ちを表しているかのようだ。 「本当に……本当に月が…綺麗ね…こなた」 もう一度、同じ言葉をこなたに言う。だけど、この言葉はさっきと同じじゃない。 だって、言葉にこめた想いはちゃんとこなたに通じているのだから。 一歩、また一歩と私達は互いの距離を縮めていく。そしてこなたの顔が私の胸の辺りにまで近づき、私の顔を見上げた。 泣きながら私を見上げるその顔が愛しくて愛しくて、思わず抱きしめたくなってくる。 抱きしめてもいいのだろうか?こなたに触れてもいいのだろうか? 触れてしまったらこの幸せが終わってしまいそうで、思わず躊躇してしまう。 すると私の気持ちを知ってか知らずか、こなたの方から私を抱きしめてくれた。 いいんだ。私はこなたを抱きしめてもいいんだ。 私はこなたと同じように、思いっきりこなたを抱きしめた。 この夢のような状況に、私の涙が止まる事はない。 周りに他人の姿は無く、私達を照らすは空から注ぐ月明かり。 幻想的な光の中で私は抱きしめ合い、泣きながら温もりを感じ合う。 そしてどちらともなく呟いた。 私達が本当に伝えたくてやまなかった、たった二文字の言葉を…… コメントフォーム 名前 コメント 死んでもいいわ -- 名無しさん (2023-08-16 17 51 56) かぁー!素晴らしい!! 凄く綺麗な話しで大好きです。 -- 名無しさん (2010-06-25 12 32 44) 漱石…ああ、そう言うことですか… そう言えば何処かで夏目漱石は[ILY]を「今宵の月は綺麗だ」と訳したと聞いた気がします。 詩的で素敵です。 -- こなかがは正義ッ! (2009-03-19 01 36 18) あえて二文字と言いますか…上手いな! -- 名無しさん (2009-03-18 20 12 41) 漱石ですね。 深い‥‥ -- 名無しさん (2009-03-18 19 38 05) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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シリーズの0話的な位置づけでお願いします あいも変わらず核弾頭です。多分過去最高レベルの 気分が悪くなったらユーターンを推奨します 独自設定あり 幻想郷の話です 「ゆ!!ドス!!どうしてゆっくりをみんなゆっくりさせる聖戦を思いついたの?」 幹部れいむはドスに質問をした。今まで気になっていたのだろう。 「ゆ?れいむ?どうしても聞きたいの?」 「どうしてもだよ!!聞いたらみんなをもっとゆっくりさせるインスプレーションが働くかも しれないよ!!」 「ゆ~~しょうがないね!!ゆっくり聞かせてあげるね!!」 ドスは自分の昔の話を語り始めた 昔のゆっくり これはドスがまだただのまりさで、子ゆっくりの時から始まる。 まりさのいた群れは森の山奥にあり、そこは天敵ともいえる動物が一切なく 個体数が増えすぎても雨などの事故等でうまく数が調整された土地であった。 みな特に食糧に特に困るという事が今までなく、みな思うがままにゆっくりしていた。 それもあってか不慮の事故という事故以外で死ぬゆっくりがいないため 何十、何百世代に渡って思う存分ゆっくりしたゆっくりしかいなくなり いつしかゆっくりこそが世界の頂点に位置する生き物だと考え始めていた。 ただ単に天敵という天敵がいないため思いあがったのだろう、餡子の記憶からも 天敵の存在は消え切っていた。 「ねえお母さん?なんでゆっくりは世界でもっとも素晴らしい存在なの?」 当時子ゆっくりだったまりさは母であるまりさに聞いたことがあった。 その返答に母まりさはにこやかに答えた 「あそこにいるれいむをゆっくり見てね!!」 まりさはゆっくりしているまりさをみた。 そのまりさは木の切り株の上に乗り、森の木々から漏れる日の光を浴びて気持ちよさそうに寝ていた 「まりさの姿をみてごらん!!なにかかんじるでしょ!!」 まりさはそのゆっくりをよく観察した。 日光を浴びてつやつや光る髪、光を浴びてその白い肌をさらに白く感じさせる肌、 そしてそのまりさの顔の素晴らしいゆっくり比。 まりさはこのまりさのゆっくりした姿をみて確信した。 どんな絵さんよりもとってもきれいで、神々しくて、なにより、なんて言えばいいんだろう。 「そう、それがゆっくりしているということなんだよ!!」 お母さんまりさは続けた 「とってもゆっくりしているでしょう!!あのまりさがとてもゆっくりするために あの木さんは切り株さんになったし、あのまりさがゆっくりお昼寝できるように 森の木さんがわざわざちょうどいいおひさまを用意してくれたんだよ!!」 まりさは母の言葉に感動していた 「ここにはどれだけ食べても草さんやキノコさんがゆっくりに食べられるために たくさん、勝手にはえてきてくれるのよ!!だからおちびちゃんも勝手にはえてくる ごはんさんをできる限りたくさんたべてあげて、ごはんさんの幸せ~にしてあげたり ゆっくりお昼寝してその場所を提供してくれた生き物が幸せ~になるようにしてあげてね!!」 まりさは母の話に元気よくうなづいた。 「ゆっくりわかったよお母さん!!ゆっくりはやっぱり世界で一番素晴らしい生き物なんだね!!」 母ゆっくりもそうよとうなずいた。 ある日 まりさと母ゆっくりがゆっくりお話しながら歩いていると、ボロボロになったれいむが倒れていた。 「ゆ!!お母さん!!」 「わっかているよ!!れいむ、大丈夫?」 まりさ親子はボロボロで倒れているれいむに駆け寄り、れいむを起こそうとする。 必死にやったのが幸いしたのか、れいむはかすかに反応し、意識を取り戻した。 「ゆ・・・・ゆっぐり・・・じでいっでね」 れいむはボロボロの体にも関わらず挨拶をした 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね!!」 親子はつい反応してしまった。 「れいむ?一体どうしたの!!いま治療するよ!!」 そういうとまりさは近くに生えていた薬草をかみ砕き、液状にした後れいむの体に擦り付けた 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 傷口に染みるのか、れいむは悲鳴を上げた。 れいむの傷は自然についたものとは思えないような傷だった。 あんよは真っ黒になっており、あの真っ赤なリボンは真白になっていた。 体はこれでもかという程傷口があり、中には何かで切られた跡があった。 薬草で応急処置を行った母まりさは大きな葉っぱを持ってきてその上にれいむを乗せて 群れの広場へ運び始めた。その間、まりさはれいむを励ましていた。 ―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「今考えてみれば、あれがすべてのはじまりだったよ」 ドスまりさは楽しかった日々を懐かしく思う様な眼で語った。 「ゆ?ということはそれから始まったんだね!!ゆっくりのためのジハードが!!」 「そうだね、すべてのきっかけはそれからだったよ!!それからね・・・・」 ―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 群れに着くと群れのみんなはあまりにもゆっくりできなくなってしまったれいむを 哀れんだ。 今村で唯一ある診療所で本格的な治療が行われていたが、あれだけの傷にあんよのあり様、 どうかんがえてもれいむが再びゆっくりできる日々はもうこないだろう。 診療所の入口でれいむを連れてきたまりさ親子は内心怒っていた。 一体だれがこんなひどいことするの!!ゆっくりをゆっくりできなくさせたら みんなゆっくりにも幸せにもなれないよ!!なんでそんなことするの!! これは群れのゆっくりみんながそう思った しばらくすると、診療所のパチュリーが入口から出てきた 「むきゅ!!れいむの治療がおわったわ!!傷は応急処置が良かったこともあってか餡子さんの 流失を止められたわ!!ただあんよの怪我はどうにもならなかったわ・・・。 あんなけが始めてよ!!たぶん自然につくものじゃないわ!!」 群れのゆっくりはやはりという顔だった。 「とりあえず、しばらくは絶対安静よ!! なんでこんな事が起こったかはぱちぇが聞いておくわ!!」 そういうとぱちゅりーは中へと戻って行った。 群れのみなはひと安心し、それぞれお家へ戻って行った まりさ一家もひと安心し、お家へともどっていき最後の平穏な一日を過ごした。 翌日、ボロボロになったれいむから話を聞いたパチュリーから語られた内容はゆっくり達には騒然たる ものだった。 そのれいむはとある広場を散歩している最中、みたこともないゆっくりプレイスをみつけ わざわざれいむのために開けられた入口からお家に入り、ゆっくりしていた所に 人間と呼ばれる生き物が侵入し、れいむのゆっくりプレイスに侵入し、ゆっくりプレイスを 奪うだけでなくれいむをここまでボロボロにしたのだ!! 群れのゆっくりは激怒した れいむをゆっくりさせるためにできたお家を横取りした生き物!! ゆっくりをゆっくりさせることをしない生き物、人間!! 群れのゆっくりは人間という生き物をゆっくりの力をもって駆除することを決定した。 ゆっくりの力・・それはゆっくりをゆっくりさせるために作用する力を人間に ぶつけるという力だった。 まあ早い話、ゆっくりをゆっくりさせてくれる風さんや日光さんがゆっくりをゆっくりさせる ために働いてくれるから、その力で人間が苦しんで反省するその様を見に行こうというものだ。 群れのゆっくりはその日の正午に群れを出発した。 その一群の中に、あのまりさ親子の姿もあった。 お母さんの教えてくれたことに深く感動し、それに反する生き物の存在を子まりさは その正義感から許せなかったのだ。 心配だからとついてきた母の他には、子まりさの妹にあたるまりさもついてきた。 妹まりさは尊敬する姉のまりさの雄姿がどうしてもみたいと駄々をこね、無理やりついてきたのだ。 参加したゆっくりのほとんどはゆっくりをゆっくりさせてくれるものが人間という生き物を 懲らしめてくれるからそれを遠目でみようというまるで遠足に行くような考えで いたため、参加したゆっくりの中には赤ゆっくりや子ゆっくりの姿もちらほら見えていた。 ゆっくり移動すること三日・・・・ 一群は人間の里に着いた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「今考えてみれば、世界はこのときからゆっくりに対して反乱をおこしていたんだよ・・」 ドスは懐かしくも、悔しいような顔でれいむに話していた。 「ゆ?ということはゆっくりできないことがおこったの?」 「そうだよ・・・・人間の里に着いたまりさ達は・・・・」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 人間の里についたまりさ達群ゆっくりは目の前の光景に驚いた。 風や太陽さんが人間をさんざん懲らしめているはずなのに、全く苦しんでいないのだ!! おかしい、そんなはずはない!!ゆっくりをゆっくりさせるために働く風さんや 太陽さんが全然人間さんを懲らしめていない!! なにやっているのぉぉぉぉ!!早くこらしめてよぉぉぉぉぉ!!! もういいよ!!働く気がない風さんや太陽さんのかわりにゆっくりが すこしだけゆっくりしないで働いてあげるよ!!終わったらゆっくりさせなかった分だけ 働いてね!! 長はそう考え、群れゆっくり達に指示をだした 「ゆぅぅぅ!!みんな!!風さんや太陽さんが全然ゆっくりをゆっくりさせるために働いていないよ!! 働かない怠け者の代わりにゆっくりが少しだけゆっくりしないで人間を懲らしめるよ!! ゆっくり準備をしてね!!」 群れゆっくりは一瞬怒った顔をしたが、すぐにいつもの顔に戻り、石を加えて近くにいた人間に 近づいて行った。 村の入口につくやいなや、長は近くにいた人間を呼びつけた。 その男は偶然なのか、れいむをボロボロにした張本人であった。 「そこの人間さん!!ゆっくりこっちを向いてね!!」 長の叫び声に男は気づいた 「ん?・・・・・ゆっくりの大群かよ・・・・。あのれいむ、仲間にこの場所を教えたな、ったく」 長は男の会話に気がつかなかったらしく、そのまま剣幕な顔で続けた。 「なんでれいむをゆっくりさせなかったのぉぉ!!ゆっくりをゆっくりさせるのが仕事でしょぉぉ!!」 「はあ?なんで俺がゆっくりをゆっくりさせなきゃいけないんだ?」 「ゆっくりをゆっくりさせるのはこの世界の仕事なんだよ!!まりさ達は寛大だから いま謝ってれいむやまりさ達をゆっくりさせたら水にながしてあげるよ!! そうだね、手始めにあの美味しそうなご飯をもってきてね!!人数分だよ!!」 そういって、男が育てていた野菜をよこせと要求してきた だが、男はわざわざゆっくりに合わせる必要などないため、答えはもちろん 「やるわけないだろうが!!」 「どぼじでぇぇぇぇ!!!」 「あれは俺が育てた野菜だ。それを自分のものだとぬかして食べようとするゆっくりを ボロボロにしたり、家を乗っ取ろうとするゆっくりをボロボロにして何が悪い。」 長は顔を真っ赤にした 「なにいっでるのぉぉ!!ゆっくりをゆっくりさせるのが義務でしょぉぉぉ!!! ゆっくりのために働くのがしごとでしょぉぉぉ!!風さんや太陽さんだってゆっくりのために 働いているんだよぉぉぉ!!それなのになんで人間だけさぼるのぉぉぉ!!」 「そんなもん聞いたことがない。思い上がりなら自分の群れの中だけでやってろ!!」 「ゆぎぃぃぃぃ!!ゆっくりせいさいずるよぉぉぉぉ!!みんな!!いくよ!!」 この言葉を合図に、ゆっくりの投石攻撃が始まった。 ゆっくりをゆっくりさせる仕事を放棄した虫さんに制裁するために日頃から練習していた投石攻撃 これで怠け者を制裁するよ!! ゆっくり達はそう考えていた。 だが、男は石をぶつけられ、切れた。 「ざけんじゃねえぞ饅頭どもがぁぁぁぁ!!!」 男は手にしていた鍬の刃を長まりさめがけて振りかぶった。 まりさは鍬の刃をもろにくらい、その場で死んだ 「人が優しくして付き合ってやったら石投げてきやがって!!もういい!!皆殺しにしたらぁ!!」 一方的な虐殺が始まった。 あるゆっくりはふざけるなと叫びながら体当たりをするも鍬に潰され、あるゆっくりは 子を守ろうとしてわが身を盾にし、鍬で親子もろとも死んだ。 あのまりさはなんでこんな事になったのか分からず、目の前の光景にただ呆然としていた。 なんでゆっくりを殺すの?やっちゃいけないことなんだよ?なんで?なんでぇぇぇ!! 「なんでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉ!!!!」 その刹那!!まりさめがけて鍬が襲う。だが、まりさは何かの体辺りを受けた。 母まりさが体当たりをしてまりさの身代りになったのだ。 母まりさは核を寸分違わずりょうだんされていたためか、何一言も残さず、その場で息絶えた。 「お、お、おおお、おおお、おおおがあざぁぁぁぁぁぁぁ!!」 まりさは叫んだ。怒りのあまりに体当たりをしようとしたが、誰かがまりさを掴んだ。 見知らぬ群れのゆっくりれいむだった 「おちびちゃん!!おかあさんはかわいそうだけどこんなところで死んじゃダメ!!」 そういうとまりさを咥えたまま森の方へ駆けて行った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「お母さん・・・かわいそうだね・・・」 幹部れいむはドスに同情した。 ドスは気にしないそぶりを見せ、話を続けた 「ある意味、本当に大変だったのはこの後だったよ・・・。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ゆがぁぁぁぁぁ、妹をばなぜぇぇぇぇぇ!!!」 「おねえぢゃぁぁぁぁん!!だずげでぇぇぇぇぇぇ!!!」 人間の追撃を命からがら逃れたものの、助かったゆっくり達は特に策もないため、お家に一旦引き返す 事にした。 だが、来る道中にはいなかった動物達が負傷したゆっくりから放たれる甘い匂いにひかれてきたのだ。 今まりさの目の前では、妹のまりさが犬に咬みつけれていた。 「おねえじゃぁぁぁぁぁん!!ばりざ、ばだじにだぐないぃぃぃぃぃ!!」 「大丈夫だよ!!おねえじゃんがだずげるよ!!」 まりさは必死に体当たりを仕掛けるも、犬には何のダメージがなく、ただ辺りにまりさの 悲鳴が響きわたるのみであった。 他の生き残ったゆっくり達は突然の襲撃者に驚き、まりさを置いてどこかへと逃げて行った。 そして時が流れ、犬は体当たりをしかけるまりさに飽きたのか、まりさを無視して妹まりさを 咥えたまま走り去っていった 「おねえじゃぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 これが妹の最後の言葉となった。 取り残されたまりさは込み上げる感情を必死に抑えた。 まだ何かが襲ってくるかも知れなかったからだ。 だが、目から涙が止まることなく流れていった。 どうにか心を落ち着かせたまりさは4日かけてきた道をたどり、群れに戻ったが そこは地獄となっていた。 先に帰ってきたゆっくりの傷口から流れる餡子やクリームの匂いにひきつけられてやってきた 動物達が群をおそったのだ。 いままでこの群れに動物が襲ってこなかったのにはこの群れ自体が非常に幸運だったのもあるが、 なによりまともに餡子やクリームを流失するようなケガを負ったゆっくりが いままであまりいなかったからだ。 だが今回の場合、まりさを置いていったゆっくり達が先に帰り着いたはいいが、道中さまざまな 動物達がゆっくりを襲い、ほとんどのゆっくりが負傷したのだ。 その負傷したゆっくりから漂う大量の甘い匂いが今までよりつかなかった動物達を 招き入れる形になったのだ。 まりさは必死になって生きているゆっくりを探し始めた。 家に残ったお父さんれいむと妹達、長の奥さんのパチュリー、みょん、友達のちぇん みんな死んでいた。 一匹残らず、群れのゆっくりは死んでいた。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆ・・・・・ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 まりさは叫んでいた。 ゆっくりをゆっくりするために肝心な所で怠けた風や太陽さん!! ゆっくりをゆっくりさせるどころかゆっくりを殺す人間!! 傷ついたゆっくりを襲う極悪非道な動物さん!! 復讐してやる、復讐してやる!! ゆっくりをゆっくりさせる仕事を放棄した怠け者を、ゆっくりをゆっくりさせない鬼畜どもを 地獄に叩き落としてやる!! こうして、一匹のAVENGER(復讐者)が誕生した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「それからが苦労の連続だったよ・・・・。何度も群れを作って、何度も捕まって、 何度も人間にゆっくりできない目にあったり・・・」 「ゆぅぅぅ、大変だったんだね・・・・・」 ドスは暗くなり気味な顔でれいむにうなづいた。 「でもね、そんなドスについに転機が来たんだよ!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー それは、まりさがドスになり、これで何度目なのかわからない敗北を迎え、 絶望し、うちひしがれていたときだった。 「なんで、なんでこんなに頑張っているのに人間さんを制裁できないのぉぉぉ」 「それは世界がおかしいからよ」 ドスは誰かの声に驚き、声の主の方を振り向いた。 そこにはいままでみたこともないゆっくりがいた。 とても小さく見えたが小さいわけではないようだ。捕食種の一種だとも思ったが見たこともない。 どのゆっくりにもあてはまらないゆっくり・・・それが今目の前にいた。 「世界がおかしい?・・・・どうゆうこと?ゆっくり説明してね!!」 「いいわよ」 ドスはこの異形のゆっくりの目を見た瞬間、恐怖を感じた。 このゆっくりから何か禍々しいものを感じるよ。恨み?悲しみ?それに近いものを感じるよ でもなにより、このゆっくりは・・・この世界すべてを憎んでいる!! 「世界は本来ゆっくりをゆっくりするために存在していた。そうでしょう?」 「そうだよ!!」 ドスはうなづいた 「その世界がゆっくりを虐めだしたのよ。ゆっくりがゆっくりを平気で殺せるようにしむけ 他の動物や現象がゆっくりを虐めるように仕向けたりして、世界がゆっくりに対して反乱を 起こし始めたのよ。」 「ゆぅぅぅぅ!!!そんなの嘘だよ!!お母さんは言ってたもん!!世界はゆっくりを ゆっくりさせるためにあるって!!そんなデタラメ・・」 「じゃあ私は何?」 異形のゆっくりはドスに割り込んだ 「私はこの姿で生まれてきた。お父さんはお母さんを捨てて、お母さんはそんな私を育てるために いっぱい無理して美味しいご飯を集めたのが禍いして死んだわ。 それから私は仲間のはずのゆっくりにゆっくりできないという理由で虐められてきたわ。 何も悪いこともしていないのによ。それから今に至るまで、私は通りすがりのゆっくりから ゆっくりできないという理由から虐められてきたわ。ゆっくりできないという理由でよ。 そのゆっくり達がなんでそんな事をするのか、それは簡単よ。世界がゆっくりさせてくれないからよ 世界がゆっくりをゆっくりさせて、満ち足りているはずなら私を受け入れてくれるはずよ。 なのに私を拒絶する。だから私は世界を憎む。ゆっくりをゆっくりさせない世界を私は憎む。 これでもデタラメなの?」 ドスはこのゆっくりの言い分が正しいように感じてきた。 確かにゆっくりを追い求めて自滅していくゆっくりが最近増えてきたよ。 それも全て世界のせい?ならやることはただ一つしかないよ 世界を・・・・制裁するよ!! 「そう、分かったのね。本当の敵が。」 「ゆ!!分かったよ!!本当の敵が!!」 ドスと異形のゆっくりは互いの顔を見た。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「これがこの「ビッツ」を作った経緯だよ」 「ゆ~~、すごいゆっくりなんだねそのゆっくり!!でもどのゆっくりか分からないの?」 「今考えてみてもわからないよ!!でもね、人間と少し似ていたような気がするんだけど・・ そんなわけないよね!!」 ドスはこの異形のゆっくりとの出会いからこの「ビッツ」を作りだした。 あの異形のゆっくりとはそれ以来一度も会ったことはなかったが、 ドスは今もどこかで世界を憎んでいるのではないかと考えていた 「ところでれいむ、インスピレーションは沸いた?」 「ゆ!!もちろんだよ!!インスピレーションもやる気も一杯だよ!! じゃあドス!!昔話ありがとうね!!」 あの異形ゆっくりとの出会いがなかったら 「じゃあがんばってね、れいむ!!」 あの晩に会わなかったら 「ゆし!!ドスもがんばるぞ!!」 ゆっくりの悲鳴がこんなにも聞こえることはなかっただろう・・・・・ あとがき う~~~~ん、正直どうしよ!!なんかフルボッコされそう・・・・・。 作品がクロスされたことに舞い上がって調子こいたら・・・こんなすさまじい出来に・・・。 まあいいか!! 作中にでた異形のゆっくりですが、チル裏でちらっとだけ出た内容を元に作りました。 次回から本編を進めていきます。 ゆっくりAVENGER このSSに感想をつける
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そうじろう「そこ!保守薄いよ!何やってんの!」 つかさ「今日はどこまで保守できるかなぁ?なんだか眠いなぁ。」 こなた「おっ、まだ頑張ってる人いるじゃん」 つかさ「うわぁ~。眠いよぉ。」 こなた「なんかこの人の保守ネタって誰かに似てユルいんだよね~。」 かがみ「今はだれも居なさそうね。えい!」 こなた「うわ…。ナニこれ。ツンデレっ娘がありえないほど大活躍してる…」 つかさ「なんかこれお姉ちゃんが前に言ってた夢に似てるなぁ。」 つかさ「も、もう…だめ…。」 こなた「あ、だれか落ちた。あたしももう寝よう。」 かがみ「ちょ、ちょっとみんな寝ちゃうの?」 ななこ「大丈夫や。ウチがおるでー。」 かがみ「良かった。まだ誰か居たんだ。『二人だけだね。』っと。」 ななこ「ん?『そうやな。なんか話そうか。』っとな。」 かがみ「『私の悩みを聞いてくれる?』」 ななこ「『おぅ、なんでも話し。』」 かがみ「『私、同性の人を好きになっちゃったみたいなんだけど、どう思う?』」 ななこ「ほぅ、そういう属性か。『別にいいんちゃう?ウチも似たようなもんやし。』」 かがみ「あっ、仲間だ。『どんな人が好きなの?』」 ななこ「『ウチも女の子が好きやな。しかも幼女なら最高や。』」 かがみ「あー。私よりすごいや…。ついていけない…。そして今頃いい疲労感と眠気が…。」 ななこ「あれ?返事がないな。どないしたんやろ?『おーい。起きてるか?』」 ………。 ななこ「こりゃ寝られたな。ってか何も言わずに寝るなよ…。なんか寂しいやん…。」 つかさ「今日は全然人が居ないね。」 かがみ「そうねぇ。どうしてなのかしら?」 こなた「それはね、かがみんの愛が足りないからだよ。」 かがみ「はいはい、どうせ私は愛のない女ですよ。」 つかさ「お、お姉ちゃん、そこまで言わなくても…。」 こなた「どんなときでも板を守り抜く。そ・れ・が『愛』だよ。」 かがみ「あんたのその原動力は一体どこからきてるんだ?」 こなた「だ・か・ら『愛』だよ。」 こなた「スレーがスレーが大ピンチ! スレーをスレーを護るのだぁ! 保守ぅぁー!保守ぅぁー!! 携帯でもパソでも文字打って!ネタ!お題! 寒い夜半も保守マ~ン!」 かがみ「何の歌だ…」 こなた「ファイヤーマン。知らない?昔の特撮の」 かがみ「聞いたことないわ」 つかさ「おね~ちゃ~ん。もう保守しきれないよぉ。」 かがみ「何言ってるのつかさ!そんなときはマキシマムヒイラギパワーよ!」 つかさ「わかったよ!お姉ちゃん!じゃあいくね。」 つかさ「マキシマムヒイラギパワーstage4!!」 かがみ「ちょ…。いきなりstage4デスカ?」 そんな保守☆ つかさ「(そろそろ危ないかな…保守っと)」 ななこ「柊~?うちの授業そんなに退屈か?」 つかさ「え、あ、あの…」 ななこ「没収」 つかさ「あうぅ」 こなた「(『ぷぷぷ、つかさがまた携帯取り上げられたwww』送信♪)」 かがみ「?(メール?…何やってるのよ、まったく…)」 先生「…柊、授業中だぞ」 かがみ「え、あ、…すいません」 先生「没収」 かがみ「…はい」 みさお「(『柊のヤツ、携帯取らr』)」 先生「日下部も没収」 みさお「みゅ~…」 あやの「(2人とも…)」 こなた「(かがみんから返信が来ない、いつもならすぐなのに‥ひょっとしてかがみんも没収されたかな?まだまだだねぇかがみんも)」 ななこ「泉ぃ~なぁに携帯をニヤニヤ見てるんや?」 こなた「はっ!あ、いや、その、これはですね」 ななこ「没収~」 こなた「はぅ~」 ななこ「せやからこの年には」 ♪ピロリロリ~ ななこ「っ!?…しもたぁマナーモードにするん忘れとったぁ」 こなた「せんせぇ~没収です(ニヤニヤ」 ななこ「くっ…せっ先生はいいんや」 こなた「出たぁ職権乱用、これだから最近の教師は色々と問題g」 ななこ「泉ぃあとで先生と職員室でじぃ~っくり話そうな?」 こなた「g……はい(顔は笑ってるけど目が笑ってないよ…)」 つかさ「ほしゅしゅしゅしゅしゅ~~~☆」 こなた「スレが28日に立ってるから今日で3日目なんじゃない?」 みゆき「いえ、このスレの立った時間が28日の20 44なので今日はまだ2日目ですね 今日の20 44から3日目となります」 こなた「おぉ、さすがみゆきさん」 みさお「ぶっちぎるぜ!」 つかさ「四日目を迎えられるといいねぇ。」 かがみ「そうねぇ。でも大丈夫かしら?」 こなた「愛があればダイジョーブ!!」 かがみ「また愛かよ。アンタはそればっかりだな~。」 つかさ「でもみんな頑張れるかなぁ?」 こなた「そ・こ・で 愛だよ!」 かがみ「はぁ~。やれやれ。」 そうじろう「俺のこの手が光ってうなる!スレを保守せよと輝き叫ぶ!」 かがみ「今回は最後までいけるんじゃない?」 つかさ「あと1分…」 かがみ「投下!お、まだ残ってる。ん~更新。あ…落ちた。 つかさ、久しぶりに3日…あれ?つかさ?」 つかさ「お姉ちゃん、3日目クリア、おめでとう! 私はスレの精だから、スレが終わると消えちゃうの。 だから、体はもうおしまい。声だけは出せるけど、もう…」 かがみ「つかさ…」 つかさ「お姉ちゃん、いっぱい書き込んでくれて、ありがとう。 もう、引き篭ってばかりじゃ駄目だよ」 かがみ「つかさ…」 つかさ「そろそろ声も…限界…かな… それじゃ、バイバイ。お姉ちゃん」 かがみ「つかさー!!!」 かがみ「…って言う夢を見ちゃってさ~」 こなた「かがみん引き篭りなんだ。ププ。 でもかがみん、つかさって、誰?」 みゆき「かがみさんのお友達ですか?私は存じませんが」 かがみ「はぁ?つかさは私の…あれ?誰だっけ?つかさ?」 こなた「かがみんだけに見えるお友達とか?怖!」 みゆき「ま、まぁ、夢の話ですから…。案外昔の知り合いとかかもしれませんね」 かがみ「ん~、つかさ…つかさかぁ…。…ま、いっか。でさ」 つ☆か☆さ つかさ「お姉ちゃん、ひどい…」 そうじろう「俺のこの手が真っ赤に燃える!スレを保守せよと轟き叫ぶ!」 ゆたか「…zzz…はわわ、寝ちゃダメんだった。…保守、しないと…zzz」 そうじろう「それでも……保守したいスレがあるんだあっ!」 つかさ「はぅ~。もう眠いよぉ。こなちゃん…後はまかせた…」パタ こなた「つかさが落ちたか。まぁつかさにしては頑張ったよね。でもかがみんはしぶとそうだね。」 かがみ「こなたと一緒ならいつまでも起きてられるわ!!」 こなた「かがみん…」 あやの「保守しなきゃ…って、だ、ダメ、そんな…んんん、みさちゃんに聞こえちゃう」 みさお「(十分聞こえるZE…)」 ゆたか「スースー……」 みなみ「寝てる……」 ゆたか「スースー……」 みなみ「ゆたか、今夜は眠らせないよ……(ボソッ)」 ゆたか「ふあ……」 みなみ「ビクッ!」 ゆたか「みなみひゃん、呼んだぁ~?」 みなみ「う、ううん……」 ゆたか「そぉなの……スースー」 みなみ「ホッ」 かなた『そうくんは…寝てるのね。そうだ、この隙に…保守♪…あら? もう一度、保守♪…orz実体がないからキーボード打てないなんて…』 そうじろう「んが!おぉ、保守しないと。ん~と… かなたは俺の嫁っと。よし、続き書くゾ!」 かなた『もう、そうくんったら。…Cyu』 そうじろう「ん?ん…」 カキカキ…カキカキ… こなた「おっ、このスレまだ生き残ってるよ。」 かがみ「どれどれ…あっ、ほんとだ。みんな頑張ってるわね~。でもこの人たちはあんな時間まで起きてるのか?」 みゆき「人にはそれぞれの生活リズムがあるということではないでしょうか。」 つかさ「でも、こんなに長持ちするとなんか嬉しくなっちゃうね~。」 こなた「そだね~。というわけで!!」 こなかがゆきつか「深夜組の皆さん、お疲れ様です!!!」 9時までに1000行くんだ! こなた「ksk!」 つかさ「ksk!」 みゆき「ksk!」 かがみ「こなた!」 つかさ「過疎区!あ…間違えた」 かがみ「☆っと♪」 こなた「知ってる?かがみ」 かがみ「ん、何?」 こなた「保守を☆って書き込むと、人が一人死ぬんだよ?」 かがみ「はぁ?」 こなた「かがみ何回保守した?」 かがみ「さぁ?何それ?何かの言い伝え?都市伝説?」 こなた「かがみ…無知は罪だよ。かがみのせいで、今日も何処かで」 つかさ「デビルマン」 かがみ「は?」 こなた「今日も何処かで…」 つかさ「デビル~マン~」 かがみ「わけわかr…ひっ!?」 こなた「わカらナイ?カがみ。かがミノせいデ私タチ」 つかさ「こウ…なっちャっ…タン…だヨ?」 かがみ「い、いや…来ないで!化け物!」 こなた「ヒドイヤ…カガミ…」 つかさ「オネエチャンモ…☆シテアゲルネ♪☆ット♪」 かがみ「ひっ…う…うぐぐぐあぁぁぁ!?」 こなた「カガミ…」 つかさ「コレデイッショダネ♪」 かがみ「…ジスレモ…☆ルワヨ…」 ハロ☆ウィン かがみ「あと30分ね~。ちょっとこなた!次のスレでのネタのほうは大丈夫なんでしょうね?」 こなた「うぉ…。なんで急に振るかなぁ。かがみは。」 つかさ「わ、わたしは少しあるよ。みかん食べ過ぎちゃうと手が黄色くなっちゃう話とか。」 かがみ「が、がんばって私も考えようかな~。ね、ねぇ?こなた?(その話は絶対微妙だって)」 こなた「そ、そだね。考えよう考えよう。(な、何か対抗策を…)」 つかさ「二人ともどうしたの?そんなにあわてて。ネタならいっぱいあるよ。ほら、このノートに♪」 こなかが「(絶対阻止ー!!!)」 そうじろう「僕が一番うまくスレを保守できるんだ!」 こなた「第三次防衛ライン突破!」 そうじろう「スレを上げろ」 つかさ「ミコ酢!」 かがみ「危機は…」 みゆき「まだです!降下はおさまりません!」 つかさ「ミコ酢!」 これが保守のしくみだったのか かがみ「さっきのスレではラストがすごかったわね…。」 こなた「みんな思い思いのこと叫んでたみたいだし…。」 みゆき「みなさんあれで完全燃焼されてしまったのでしょうか?」 つかさ「大丈夫だよ!きっと少し休めば皆元気になるよ。それに早朝保守してくれる人もいるみたいだし。」 こなた「なら大丈夫だね。おーし。あたしも保守るぞー。」 かがみ「・・・。(保守だけなのか?作品の投下はしないのか?)」 そうじろう「スレが下がると保守したくなりませんか?」 ただお「激しくなります」 そうじろう「連邦の保守要員は化け物か!?」 みゆき「☆の屑作戦、成功ですね」 かがみ「もう、また下がってる」 こなた「前スレ満了して安心しちゃったのか、人減ったよねー」 みゆき「それでも頑張って保守……といきたいところですが、眠くなってきましたね」 つかさ「お姉ちゃーん、そろそろ寝よっか」 かがみ「それもそうね……」 こなた「じゃ、お休みー」 かがみ「静かね…」 つかさ「祭りの後、って感じだね」 まつり「呼んだ?」 つかさ「呼んでないよ」 かがみ「明後日までもつと良いわね、このスレ」 つかさ「うん。頑張って保守するよ♪」 かがみ「とか言って、真っ先に寝ちゃうくせにw」 つかさ「ね、寝ないよ~」 かがみ「…てな夢を見てたらさ」 つかさ「いつの間にか1000いってたの」 こなた「すごー!」 みゆき「1000ですか、私も参加したかったです」 こなた「でも、二人して同じ夢って…」 みゆき「双子には不思議な結び付きがあるといいますものね。 きっと見えない何かで繋がっているのですよ」 こなた「百合百合ですな~」 かがみ「百合言うな!」 つかさ「あはははは…今回も頑張るよ~」 つかさ「ほしゅっしゅおーい」 あきら「保守してPLEASEっ☆」 つかさ「かわいいなぁあきらちゃん…」 こなた「確かにかわいいけどありゃ表面上だけだね」 つかさ「へ?」 かがみ「そうね、あれは相当裏があるはずよ」 つかさ「そっそんな、あきらちゃんはあのまんまだよぉ」 こなた「そういうつかさこそ表面上なのに何を言ってるのか」 かがみ「つかさ、あんまり裏表ありすぎるのも考えもんよ?」 つかさ「あっあたしは裏も表もないよぉ~っ!」 あきら「あーっともぅお時間みたいです、あきらさみしい…それじゃまったねー☆」 ななこ「さて、本日職場で最後の保守っと! できたでぇ~!さぁ、家に帰るまで残っててや~w 今からがほんとの私の時間やでぇ~!」 つかさ「保守保守保守保守保守~☆」 かがみ「べ、別にこなたが立てたから保守してるわけじゃないんだから!///」 みさお「保守だってヴぁ!3秒までなら大丈夫だってヴぁ!」 かがみ「激しい保守だな!」 みなみ「ゆたかは・・・私が保守する・・・」 ひより「・・・・・・・・うん、そのまんまだね」 みなみ「・・・///」 かがみ「つかさー?行くわよ~?」 つかさ「はぁ!もうこんな時間!お姉ちゃん待ってー!」 かがみ「やれやれ・・・。おっと、出かける前に保守保守っと」 あやの「え?あ、うん、うん、あ、みさちゃん来たから、またねぇ~」 みさお「あやのぉ~(涙)」 かがみ「さて、とりあえずスレが立ってから一日経過したわけだが」 こなた「みんな元気かな?」 つかさ「でも、この前みたいに三日間続くといいね~」 みゆき「そうですね。特に昼間と夕方の時間帯を攻略すれば問題は無いと思いますよ」 こなた「おぉ…。みゆきさんバッチリ分析しちゃってるよ……」 かがみ「まぁ、みゆきらしいっちゃらしいわね」 つかさ「それにしてももう眠いよぉ。」 かがみ「まったくつかさはしょうがないんだから」 こなた「あれ?みゆきさんって確か十一時には寝てるって言ってたのは気のせい?」 みゆき「……。それでは皆さんも頑張ってくださいね」 こなた「(うぅ…。華麗にスルーされたよ……)」 こなた「 1乙っと」 かがみ「 1乙ね」 つかさ「いちもt・・・・」 かがみ「また、こなたね!」 そうじろう「かなたのためにも保守しつづけるか……」 みゆき「みなさん!スレを保守する仕事に戻るんです!」 こなた「(今日は深夜アニメが…)」 つかさ「(zzz)」 かがみ「(こなた、激しすぎるよ…こなたぁ…ハァ(;´Д` )ハァ)」 こなた「落とさせはせん! 落とさせはせんぞぉ!!」 かがみ「また古いネタを……」 こなた「週末ってどーも落ち率高いよね~」 かがみ「みんな忙しいんじゃないの?あんたみたいに一日中パソコンの前にいるわけじゃあるまいし」 こなた「それはどうかな?」ニヤリ かがみ「な、なにその反応!?まさかあのスレ住人達はみんなそうだっての!?」 こなた「まぁみんなってわけじゃないけどね」 かがみ「住人達の顔が見てみたいわね……」 こなた「案外近くにいるかもよ?ほらすぐ横に」 つかさ「巫・女・酢 っと。今日も頑張って保守るぞ~」 かがみ「つかさ……」 ゆたか「み、みなみちゃんも早くこっちに!」 みなみ「駄目……ここは私が食い止めないと……」 ひより「小早川さん、ここは岩崎さんを信じて!」 ゆたか「みなみちゃん……みなみちゃーんっ!」 こなた「漫画にすればただの保守も、こんな劇的になるんだろうねー」 ひより「そのネタいただきっす!」 こなた「お父さんのガンダム系保守ネタって、まだZZが出てないよね」 そうじろう「ZZでもできなくはないんだけど、台詞じゃなくて歌詞の方になってしまうからなー。あんまりマニアックなネタに走ってよいものかと思ってな……」 こなた「ふーん。お父さんって意外と空気読める人なんだね」 そうじろう「こなたー、お父さん泣いちゃうぞー」 こなた「わ、私が悪かったよ~」 そうじろう「だったらいいや」 こなた「それより、見せてもらおうか、ZZの保守ネタとやらを!」 そうじろう「お、ノってきたな!よろしい――保守が降りしきるペントハウスで~♪」 こなた「うわー、後期OPじゃん、それ。確かにマニアックだねえ」 そうじろう「他に色々やってみたいけど、あとは俺のひねり方次第なんだよなー」 そうじろう「幾百~幾万~幾億の保守よ~♪」 こなた「ああ、そのネタもありだね」 そうじろう「まだまだ!心にうずもれた優しさの保守たちが~♪」 こなた「そりゃ、ダブルじゃない方のZでしょ」 つかさ「お姉ちゃんねむい」 かがみ「もう遅いんだし寝なさい、保守は私に任せていいから」 つかさ「うん、おやすみー」 かがみ「さて…………………こなたんハァ(;´Д` )ハァ」 つかさ「お姉ちゃん何で落ちてるの!?保守は任せてって言ったのに」 かがみ「そ、それは…悪かったわよ、でも私だって保守ばっかりしてるほど暇じゃないの」 つかさ「お姉ちゃんのばるさみこす、いったい何してたの?」 かがみ「う…それは…」 つかさ「もういい!お姉ちゃんなんて米酢になっちゃえばいいんだ!」 ひかげ「誰か私に愛の保守を~!」 ななこ「ひかげちゃん、うちがうんと保守したるで♪」 ひより「ふと思ったんスけど、保守って、保と守でできてるんすよね。 保(たもつ)と守(まもる)…保×守…くっくっくっくっく…きた、きたっスよ 保はツンデレ系、口は悪いけどとても頼りになる美青年。 逆に守はなよなよしてて、守ってあげたくなる様な美少年、本当は守る側につきたいんスけど いつも保に守られてばかり、そんな自分の弱さがもどかしくて、守はある決心を…。 新作決定っス!!」 かがみ「おーす、こなた。ん?そのパンは何?」 こなた「ん、これ?これはね、豆パンって言ってね、甘い豆がパンの中に入ってるんだよ」 かがみ「へぇー、変わったパンねぇ」 保守 こなた「甘い、甘いね!チョココロネより!!」 かがみ「少しは手加減しなさいよ!」 ACE3プレイ中保守 つかさ「(授業中でも保守保守~♪)」 ななこ「柊~、そんな携帯は没収没収♪」 つかさ「あ゛ぅ~」 みゆき「ルーレットや丁半博打のようなギャンブルで必ず儲ける方法と言うものを知っていますか? 最初に1000円の掛け金を設定したとすると、もし外れたら掛け金を二倍の2000円にするんです。 また外れたら二倍の4000円、また外れたら二倍の…と、当たるまで掛け金を二倍にしていくことです」 こなた「でもそれって、お金持ちの人しか儲けるコトができないよね」 保守 こなた「いま、ちょっとしたジョークを考えついたんだけど、聞いてくれるかい?かがみ」 かがみ「別にいいけど…」 こなた「では……ある男が、酒場で白熊と言われ、腹を立てた。 男は店中をブチこわしたあげく、やっとのことで警官に逮捕された。 男は警官に、『俺は毛皮を忘れてきちまったが、本当は白熊なんです。だから、ちっとばかり暴力を振るっても、罪にはならねえでしょ?』と訴えた…… すると警官が言った。『君は暴力罪で逮捕されたんじゃない。君の罪は猥褻物陳列罪だ』―― すると男は言い返した。『でも私は、シロです』」 かがみ「全然面白くないわね」 元ネタは言わなくてもわかる気がする 保守 ゆたか「落ちちゃらめーー!」 こなた「OO始まったよ~」 みゆき「OO…、あぁ、あのビーダマンの事ですね。いつになったらビーダシュートを打つのでしょうか?楽しみです☆」 こなた「いや……」 保守 こなた「今日はどんなスレが立ってるかな~♪」 好[0] [素][ニュー速VIP] 下前次覧順 暦[*] 祭落 1 (=ω=.)←この顔ムカつくからやめろ (978) 2 こなたはオレの嫁 (1) 3 かがみは俺の嫁 (785) こなた「あ……ぅ……」 保守 (=ω=.)神語録(嘘) 「これがいわゆるかがみのツンデレってやつか?」 「どんどん出費しててるぜ☆」 「極めて強いクーデレだ!」「ヤベぇなこりゃ」 「ゆーちゃんがなんか言ってる」 「メインヒロインへ目標変更」 「インド人を右に操作する!インド人を操作すると右に曲がる!」 「人がつりまくりだしたw」「最高につったw」「つかさに言っても仕方ないな」 「眠たいんだ。すごく眠たいんだ」 「かがみのおかげだ。これがなかったたら…試験落ちる。」 「かがみ きてくれ おねがい」 「この声が聞こえたら 了解といってくれ!」 「もはや限界に近付きつつある」 「もはや なんてことだ」 「最高に人つりまくったw」「ふぅ ご愁傷様」「そんなところの腹筋がマジでw」 「やれやれ」「これでただのオタクに戻ったよ」「おいおい そんなもんじゃねえだろ」 保守 元ネタそのまま、てか何やってるんだろ? つかさ「深度400!」 こなた「みゆきさん!」 かがみ「どうすんのよ!みゆき!このままじゃ!」 みゆき「スレッド艦浮上!保守砲準備!」 つかさ「あいあいさー!」 こなた「やった!ついにヒロヒコのサインをゲットした!倉庫に送らなきゃ!」 ブ男「消し炭にしてくれる!」 ヒロヒコのサインは消し炭になった! こなた「うわあああああああああああ」 俺の実話保守 パシャパシャパシャパシャパシャ!! ゆたか「ふぇっ!?何?」 保守竹「僕は保守竹、フリーのカメラマン。わざわざ保守見沢から来たんだ、これくらいの事は許されるよね?はっはー☆」 ゆたか「保守してくれるのはありがたいですけど……」 保守竹「ローアングルから頂きさ!!」パシャパシャパシャ ゆたか「ふぇ…うわーん!お姉ちゃーん!!」ダッ 保守竹「これからどんどん保守するよ☆」 パシャパシャパシャパシャパシャ つかさ「ひゃ!?何?」 保守竹「僕は保守竹、フリーのry」 つかさ「へぇー…、そうなんだ…。頑張ってね…」 保守竹「隙あり!ローアングルから頂きさ!!」パシャパシャパシャ つかさ「ちょ、ちょっとぉ~…」ガバツ 保守竹「ほらぁ、隠さない隠さない☆」 つかさ「お、お姉ちゃーん!!」ダッ 保守竹「また逃げられちゃったよ、はっはー!保守!!」 そうじろう「はっはーwwwwww」 かがみ「~♪」オフロにハイッテマス ガラッ!! パシャパシャパシャパシャパシャ かがみ「!!キャアァァ!!」 保守竹「驚かせてすまなかったね☆僕は保守竹、ry」 かがみ「イヤァァァ!!何よアンタ!?どっから入って来たのよ!?出てけー!!!」ポイポイ!!≡≡◯ 保守竹「ばれちゃしょうがない、皆には内緒だよ?」パシャパシャパシャ!! かがみ「撮るなぁー!!!!」 保守竹「まさに袋の鼠だね!!はっはー保守☆」 パシャパシャパシャパシャパシャ こなた「オォゥッ!?何さ?」 保守竹「僕はry」 こなた「保守するのは勝手だけどさ、いきなり写真撮るのは失礼じゃないかな」 保守竹「うーん、水をかけられてね、寒いんだよ。あっためてくれるかい?」ハグハグ こなた「わあぁぁ!?何するんだよ!!」バンッ 保守竹「何って、保守さー!!はっはー☆」 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 保守竹、写真をこっちへ渡せ お前が犯罪者にならないように、俺が預かっといてやる 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 30 保守竹「君は何を言ってるんだい?このカメラには野鳥しか写ってないのさ☆はっはー保守」 凄い遠くから「嘘だッ!!」 保守竹「へぁ」 保守竹「フィルムが切れちゃったな…お?」 みゆき「………」テクテク 保守竹「意味わかんないよ~」 みゆき「え…?私ですか…?」 保守竹「僕のカメラは美しか追求しないのさ!!」 みゆき「………?」 保守竹「どこかにフィルム落ちてないかな…?ポッポー!!保守☆」ダッ 翌日 こなた「………」 かがみ「………」 つかさ「………」 こなた「とりあえず、ゆい姉さんに昨日の事は説明しといたから、今日は大丈夫だと思う…」 つかさ「私もう一人で出掛けるなんて出来ないよ…」 こなた「あたしはともかく、ゆーちゃんにまで、あんなことしたなんて絶対に許せないよ!」 かがみ「アタシなんか…、最悪よ!!今度あったらただじゃおかないわ!!」 パシャパシャパシャパシャパシャ こなかがつか「!!?」 保守竹「やぁ、皆!また合ったね!」 こなかがつか「………」 保守竹「おいおい、どーしたんだい?目が恐いよ?笑顔笑顔☆はっはー!」 こなかがつか「………」 保守竹「……今だ!!ローアングルからって、馬鹿な!?スパッツだって!?酷いよ~」 こなた「つかさ!!」 つかさ「うん!えーい!!」グシャ 顔をフミツケテマス 保守竹「へぁ、まずいな。ここはいったん引き上げないと!!保守☆」ダッ かがみ「逃がさないわよ!!」 こなた「フォーメーションΔ(デルタ)」 保守竹「囲まれた!?」 かがみ「覚悟は出来てるんでしょうねぇぇぇ~??」ボキボキ ←ポッキーヲオッテマス つかさ「バルス~☆」 保守竹「待ってくれ!僕が何をしたっていうんだい?保守をしたんだから等価交換だろ!?」 こなた「そんな保守は」 つかさ「たのんでもないし」 かがみ「お断りよ!!」 ゆたか「あ!お姉ちゃん!あの人だよ!!」 ゆい「逮捕だー!!」 保守竹「おぉ、婦警さんかい?頂きさ!!」パシャパシャパシャパシャパシャ こなた「今だよ!!」 かがみ「おりゃぁー!!」 つかさ「えーい!!」 保守竹「!?しまった!!えぇい、離せ!離さんか!!」 保守竹「どうやらコンクール作品が来たようだね、それじゃ空気を読んで退散するかな?ルーラ!!」バビューンバビューンバビューン… かがみ「へ…?」 こなた「消えた…?」 つかさ「そんな…?」 ゆい「びっくりだ!!!」 みさお「上昇するってヴぁ!」 あやの「うん!」 みさお兄「操縦管、重くない?ほら、行くよ?」 あやの「うん///えいっ!」 みさお兄「いいぞ、あや。その調子だ」 あやの「あ、ありがと///えへへ」 みさお「…ヴぁ…ヴぁ…ヴぁ…」 こなた「前はこの時点でもう落ちてたんだよね」 つかさ「まだ100以上も余裕あるよ。すごいよ」 かがみ「でも、うかうかしてたら落ちるわよ」 みゆき「そうですね。油断せず書き続けていきませんと(sage)」 こなた「んしょんしょ」 そうじろう「?なに書いてるんだ?筆や墨なんかだしたりして」 こなた「1日のモットーを書いてるんだ」 『一日3レス』 そうじろう「ほぅ、じゃ俺も書くかな」 こなた「はい、筆」 そうじろう「ん」 『一日3妄想』 こなた「……」 そうじろう「どうだ?」 グシャグシャ そうじろう「あーなにするんだこなたぁ」 こなた「諸君、私は戦争が好きだ。 諸君、私は戦争が好きだ。 諸君、私は戦争が大好きだ」 かがみ「何してんの?」 こなた「少佐のモノマネ」 HELLSING保守 つかさ「はぁ…、はぁ…お姉…ちゃん…」 かがみ「もういいよ、しゃべらなくていいから!」 こなた「う…っく……つかさぁ…!」 みゆき「つかささん…」 つかさ「みんな……大…好……」 かがみ「つかさぁぁぁ!!」 こなた「うわぁぁぁ!!」 みゆき「うぇーい!!」 ガラッ!! どっかの社長「こんな所に死者蘇生のカードが!!」 「「「え!?」」」 どっかの社長「蘇れ!ブルーアイズホワイトドラゴン!!」 チーン こなた「少しでも期待した私が馬鹿だったよ!!」 かがみ「帰れぇぇー!!」 みゆき「何しに来たんですか!!」 どっかの社長「ふ、ふぅん」ダッ 保守 バキ★すた 白石「武器を取りたまえ。君の近くにある武器の使用を許可しようと言ってるのだよ 人と猛獣は銃と言うハンデがあって初めて対等と言われるが…君と俺の戦力の差はそれ以上だ」 かがみ「ならこれを使わせて貰うわ」 白石「ちょっ……ちょっ…とま………」 かがみ「卑怯とは言うまいね」 白石(迅い……視えない━━━手に持っているハズのデカい鎌がまるで視えない) かがみ「いい眼だ。紐や鎖を介して使われる武器は先端の速度が眼を超えるが、全ての動きは術者の手の誘導にともなわれるもの」 白石「武器本体の軌道は事前に術者が全て報せてくれる」 かがみ「フム、それも使用いかたしだい…………だがな、もう少し遊んでみるか」 白石「さっきより迅い………」 保守 バキ★すた 白石「全く理解出来ない…………武術・格闘技の概念とは全く異なるこの技ッッ」 かがみ「説明が必要なようね」 白石「………………」 かがみ「我々を取り巻く大気━━━━━━━酸素の比率 21% この比率を下回るにつれ、身体機能の低下もそれに比例する 目眩・悪寒(寒気)・吐き気、嘔吐━━━━━そして昏倒━━━━15%を下回っただけでもかような諸症状が現れる しかしその程度の影響力では、一瞬で勝負が決する闘争の場では使えぬ 6% この数値を下回った時、たった一度の吸気で人は意識を失う 神の意表を衝く技ッッ 5分余りも呼吸を止めていられるよう、設計されている人間が 酸素比率6%以下の大気を吸気したなら…ただの一度で機能を失うという現実! 明らかな設計ミス……私はそこを衝いた」 保守 そうじろう「俺は人間をやめるぞぉぉぉぉ!」 こなた「お父さん、人間はやめてもいいから、保守はやめないでね」 かがみ「それじゃ、つかさ、後の保守、お願いね」 つかさ「お姉ちゃん、どこかでかけるの?」 かがみ「こなたとデ・ェ・ト(はぁと)♪」 つかさ「え…」 かがみ「明日の朝まで帰らないから。んじゃ、よ・ろ・し・く」 つかさ「行っちゃった…あ、メール…『つかさ助けて!かがみにヤられる!』…あれ?」
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※このSSはfuku1450の続きというか、アナザーストーリーです。 ※作者の762さん、勝手に設定を使ってしまい、すいません。 その日、フラワーマスターの異名を持つ風見幽香は酷く機嫌が悪かった。 ゆっくりゆうかのせいである。 本当は違うのかもしれないが、ゆっくりゆうかのせいだと思わなければ、彼女はやっていられないのだ。 苛立ちを、近くにいるゆっくりを全て叩き潰す事で僅かに晴らしつつ、幽香はそこら辺をぶらぶらと散歩し続けた。 『ゆっくり後悔し続けてね!』 その数日前。 幽香は、好奇心に満ち溢れた顔で、道を急いでいた。 自分に似たゆっくりがおり、そのゆっくりは花畑を作っていると言われたためである。 花の妖怪である自分に似ているのだから、ゆっくりだとしても花畑を作り出すのは当然という思いから、幽香は道を急いでいた。 ――ここはこの花よりこっちが良いわ。それに、あそこはもっと肥料をあげないと。あなたが肥料になるかしら? ――あぁ、こんな所に肥料をやっちゃダメじゃないの。あなた、本気で花を育てる気があるのかしら? そんな、大量のダメ出しを夢想している幽香は、自分の口が笑いの形に歪んで来ているとは思いもしなかった。 このフラワーマスター、真性のドSである。 ともあれ、幽香は目的の花畑にたどり着いた。 「なにこれ……」 口だけが笑っていた幽香の表情が、驚愕のそれに変わった。 小さい。 いや、ゆっくりが育てると考えると、大きめなのだろう。そもそも、花畑の大小はその美しさに関連はないと幽香は考えている。 種類が4種類しかない。 これも、ゆっくりが育てている事とここの土壌の質を考えると、これが限界だろう。下手に手を加えては自然の美しさが損なわれてしまう。 全体的に肥料が少ない。 ここに肥料をぶちまけようとする者がいたら、幽香によるマスタースパークでチリと化すだろう。肥料はこのままで良い。 そして、美しい。 幽香が驚いてしまうほどに、多数の花が、最も美しく見える様に考え抜かれた配置で置かれている。 その真ん中にいるゆっくりゆうかを見て、幽香はより驚いた。 泥だらけになりながら、本当に楽しそうに、大事な宝物を扱う様に花を慎重に手入れしている。 ――似ているなんてもんじゃないわよ、あれ。 それは、ただ花と一緒に生きられる事だけで嬉しかった、数百年前の風見幽香そのものの姿だった。 幽香は、無言でその場を後にした。 ダメ出しも何もない。ここは、既に完成した花畑である。 確かにフラワーマスターとしての目から見るとまだアラはあるが、それでも、一個の完成しようとしている作品に手を入れる事はできなかった。 その一時間前。 幽香は、何となく面白くない顔で、道を急いでいた。 自分に似たゆっくりが作り続けている作品の果てを見届けるためである。 果てと言っても、マスタースパークをブチ込んで破壊しようという意味ではない。 むしろ、そんな事をしようとする相手に幽香自身のマスタースパークが5発ほど打ち込まれるだろう。 幽香は、一個のまだ荒削りな芸術作品の完成を見届けようとしているのである。 完成後のダメ出しならばいくらでもするつもりだ。自分が手本を見せても良い。何なら連れ帰っても良い。 太陽の畑を、まだ荒削りなその技術で整えようとして何度も失敗を繰り返し、涙を流しながらも何度もやり直すゆっくりゆうか。 そして、叱りつつも段々と成長を遂げていくゆうかを眺めて良い気分になる自分……幽香の脳裏に、そんな未来が現実感を持って迫っていた。 叱る想像をしたから機嫌が直ったのか、笑顔になって更に道を急ぐドS……もとい、幽香。 だから、幽香は途中で5つの饅頭とすれ違った事に気が付かなかった。いや、気が付けなかった。 その数分後。 幽香は、その場に立ち尽くしていた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」 「こっちもうめぇよ! ゆっくりできるよ~♪」 「ここはさいこうのゆっくりプレイスだね!」 「ちがうよ! でんせつのゆっくりぱらだいすだよ!」 「ゆっくりぱらだいす!?」 「しっているのかみょん!」 「ちちんぽ……ぜんぜんしらないちーんぽ!」 「じゃあなんでしってるみたいなこといったの? わからないよーwww」 饅頭どもの爆笑に包まれるそこを見た時、幽香は記憶違いだったかと思ってしまった。 それほどに様変わりしてしまった元芸術作品の片隅で、幽香はただ立ち尽くしていた。 ――そう。 4つあった花畑は、全てが色とりどりの薄汚い饅頭どもによって食い荒らされていた。 ゆっくりゆうかはいない。どのゆっくりがやったのかは分からないが、恐らくは殺されたのだろう。食われたのかもしれない。 ――あの子は、もういないのね。 「あれ、そういえばあのこたちとめーりんは?」 「しらなーい、まだいじめてるんじゃない?」 「あのこたちもめーりんいじめがすきだよねーw」 「ほんとーw ゆっくりするほうがたのしいのにねーw」 ――『ゆっくり』理解させてもらったわ。 「そういえば、ここをかってにせんりょうしてたゆうかはどこ?」 「ゆっくりこっちにすてたよ! あれ、いないよー?」 「あのこたちがつれてったよ、きっと、ゆっくりたべるんだよ!」 「れいむたちもたべたいなー」 「あとでもらいにいこうね! よにんだけなんだから、おねがいしたらすぐくれるよ!」 食べる。あの子を『四人組』が食べる。 太陽の畑へと連れ帰る予定だったあの子を。こいつらが、食べる。 ――お礼に『ゆっくり』させてあげるわ。永久にね。 幽香の頭のどこかから、ブチンと何かが切れる音が聞こえた。 同時刻、ゆっくりの群れ。 「あのこたちはすごくゆっくりしてるよね! こんなにいっぱいごはんあるところをしょうかいしてくれたんだもん!」 「だよね! ほんとにあのこたちはゆっくりしてるよ! おれいに、みんなでゆっくりしてあげようね!」 このゆっくりの群れは、今、心の底から幸せだった。 たくさんのごちそうがある。たくさんの仲間と一緒にいる。たくさんゆっくりできる。 それだけの状況が揃っていて、幸せじゃないゆっくりなんてゆっくりじゃない。そう思うほどに、幸せだった。 不意に、パチンと手を叩く音が響いた。 それと同時に、何か粉の様な物体が辺りを舞う。 日の光で美しく輝くそれは、ゆっくり達が初めて見るものだ。 「うわー、あれなにー?」 「ゆっくりしてるね! すごくきれいだよ!」 「ここはみんなのゆっくりプレイスだけど、ゆっくりできるこならたくさんゆっくりしていってね!」 キラキラと輝くそれを、ゆっくり達は幸せそうに眺めていた。 また、ぱちんと手を叩く音が響く。 影が、それに応じてゆっくりの群れの方へと近づいてくる。 ゆっくり達は、自分の願いが聞き入れられたと思い、嬉しくなって飛び跳ねた。 「ゆっくりしていっぐびゅぅ!?」 気の早いゆっくりがそれに頬をすり寄せようと近づいた……と思った直後、突然その場でぶるぶると震え出す。 異様なその状況に、群れのゆっくり達はざわざわと騒ぎながら近づいていった。 「どうしたの? ゆっくりしてよ!」 「どこかいたくしたの? ゆっくりすればなおるよ!」 「なんでなにもいわないの? おくちのなかいたくしたの……ゆびゃぁぁぁ!!! なにごれぇぇぇ!!!」 近づいたゆっくり達が、一斉にその場から飛び跳ねて逃げる。 そこに「あった」のは、もうゆっくりではなかった。 真ん中に杭が打ち込まれた様に、みっちりと何かが詰まっている何か。 仲間だったものの目から口から、皮を突き破ってどんどんと成長を遂げていくそれを見て、ゆっくり達の群れは恐慌に襲われた。 「ゆぎゃぁぁぁ!!!」 「なにごれぇぇぇ!!!」 「ごわいよぉぉぉ!!!」 それぞれに泣き叫ぶゆっくり達。 だが、真の恐怖はこれから始まるのである。 「ゆぎゅっ! ……ぺっぺっ! けむいよ! なにこれ!」 「くちゅん! ゆっくりできないよ! くちゅん!」 仲間だったそれは、今や完全に樹木と化している。 それの先端からぶわっと煙の様な何かが撒き散らされ、周囲は大量の花粉に覆われた。 「ゆぎゃぁぁぁ!!! いだい! いだいよぉがぶぅ!!!」 「なにごれ! なにごれぇぇぇぎゃらっば!!!」 「だずげで、ゆっぐりざぜでぇぇぇえひぃぃ!!!」 ばつんばつんと、音を立ててゆっくり達の体内から、柔らかい饅頭の皮を突き破って樹木が生えていく。 ゆっくり達の群れは、ほどなく樹木の群れへと生まれ変わったのである。 フウバイカ 「風媒花。どう? とてもゆっくりできるでしょう?」 ぽつりと、無表情に幽香は呟いた。 風媒花とは、その名の通り風を花粉の媒介として利用する種類の植物である。 虫を引き付ける必要がないために花びらがないものもあり、またあっても目立たず、香りもほとんどない。花と言えるかどうかも怪しい。 「本当、生物としても食物としても中途半端なこいつらにはお似合いの墓標ね」 その一言を残して、幽香はその場を後にした。 その一時間後。 幽香は、無表情に道を歩いていた。 その目は暗く光っており、下手に触れると消滅させられてしまうのではないかと思われるほどの恐ろしさに満ちている。 幽香は、時々立ち止まっては何かを探す様に周囲を眺めている。 本来ならば、どんな奥地に潜むものであろうと、草花ですぐに探し出す事が出来る。 だが、幽香はあえて自力で見つけ出そうとしていた。 頭に浮かぶのは、僅か数日前に見つけた、泥だらけで楽しそうに花の世話をする数百年前の自分の姿。 その頃は、自分はここまでの大妖怪ではなく、花との関係も友達のそれであった。 数百年前の幽香は、花の妖怪ではなく、花の世話をするのが好きなだけのただの妖怪未満の少女であった。 ならば、花を利用して探し出すなどできっこない。 幽香は、道の途中途中で見つけたしおれた草花を優しく癒してやりながら、無表情に道を歩き続けた。 「見つけた」 呟きが、風に溶けていく。 目の前には、やけに楽しそうな四匹のゆっくり達と、一匹の四角いゆっくり。 幽香は、誰が見ても分かるだろう作り笑顔で憎むべき饅頭どもの前に降り立った。 「こんにちは、ゆっくりしているかしら?」 「ゆっ! おばさんだれ?」 「ゆっくりできるひと? ゆっくりできないならさっさとどっかいってね!」 「ありすはとかいはなんだからさいこうにゆっくりしてるにきまってるでしょ!? おばさんばかなの?」 「むきゅーん! ばかなおばさんとはゆっくりできないよ! さっさとどっかいってね!」 「うーうー♪」 ただ笑顔で話しかけただけの幽香にここまでの暴言を吐く四匹のゆっくりと、何が楽しいのか分からないが、ただ笑っている四角いゆっくり。 だが、ここまでの腐れた根性の持ち主が良く生き延びられたものだと感心するのはまだ早いだろう。 もうすぐ、五匹は終わる。完膚なきまでに。 幽香は内心の感情を押し込めて、張り付いた様な笑顔のままで誘いをかけた。 「残念ね。もっとゆっくり出来る場所に案内しようと思ったのだけれど」 「ゆゆっ! ゆっくりできるところならいきたいよ! さっさとあんないしてね!」 「ゆっくりプレイスはみのがさないよ! さっさとつれていってね!」 「いなかものはむだにもったいぶるからきらいよ! でも、ゆっくりできるならいってあげなくもないわよ!」 「むきゅきゅん! ゆっくりできるところならぱちぇもたくさんしってるけど、おばさんのいってるとこはもっとゆっくりできるでしょうね!?」 「うーうー♪」 早く早くと急かすゆっくり四匹をなだめながら、幽香はゆっくりと歩き出した。 後ろからフラフラと追いかけてくるうーパックも、せっかくだから連れて行く。 その方向は、太陽の畑。 その二時間後。 「「「ここがゆっくりできるばしょなの!?」」」 「うー、ううー♪」 太陽の畑。 そこは、ひまわりが咲き誇る幽香の庭であり、故郷であり、砦でもある場所。 四匹のゆっくりにうーパックを含めた五匹は、珍しそうに辺りを眺めていた。 「ええ、あなたたちにはここで永遠にゆっくりしていただくわ」 そんなゆっくり達に、幽香はキラキラと光る何かを振り掛けた。 「ゆゆっ!? このきらきらしたのなに? きれー」 「あまくないけど、きれいでしあわせー」 「むきゅん! これはきんぱくね! きらきらしてきれいだわ!」 「きんぱくくらい、とかいはのアリスはしってるわ! とかいのマナーのひとつだわ! おばさんにしてはわかってるじゃない!」 「うーうーうー♪」 キラキラと光る何かを振りかけられて、うーパックは素直に喜び、四匹のゆっくり達も口調が悪いが嬉しそうにしている。 「本来ならばあなた達には絶対に寄生しない菌類なのだけど、特別にあなた達のために性質を変えさせてもらったわ」 嬉しいでしょう? と微笑む幽香に、ゆっくり達は大喜びで跳ね回りだした。 「ありがとう! じゃあ、おばさんにはもうようはないからゆっくりどっかいってね!」 「ゆっくりしたかったらべつのところでしてね! ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!」 「ここはとかいはのアリスたちのゆっくりプレイスにしてあげるわ! ありがたくおもいながらどっかにきえなさい!」 「むきゅ、にんげんがいたらゆっくりできないから、さっさときえてね!」 「う、ううー?」 豹変する仲間についていけないのか、オロオロとしだすうーパック以外のゆっくり達が口々に出て行けと叫ぶのを聞いて、幽香は穏やかに頷いた。 「分かったわ、じゃあ、私はこれで失礼させてもらうわね。あなた達は、永久にそこでゆっくりしていきなさい」 じゃあね、と口の端のみに浮かべた笑顔を残して消える幽香。 「ゆぎゅっ、きえちゃったよ!?」 「にんげんはゆっくりしてないね!」 「むきゅ、これはてじなね、あのおばさんはマジシャンなんだわ」 「ま、まじしゃんくらいはとかいのじょうしきよね! もちろんアリスもおせわしてあげたわ! あのおばさんもアリスをそんけーしてるはずよ!」 ゆっくり達は目の前からいきなり消失した人間に少々面食らったが、ゆっくりできるのだから言う事はない。 お腹が空いたらそこら辺にあるひまわりをかじれば良いし、この辺りには危険な捕食種もいない様だ。 ゆっくり達は、思い思いにゆっくりし始めた。 うーパックはまだオロオロとしていたが、仲間がゆっくりしているのを見て、一緒にゆっくりしたくなったようで、大人しく近くに羽を休めた。 その二時間半後。 「「「ゆっくりしていってね!」」」 ゆっくり達は、ゆっくりするのにもう飽きたらしく、跳ね回って遊んでいた。 「ゆっくりたのしいねー!」 「すごくゆっくりできるよ! さすがまりさたちのゆっくりプレイスだね!」 「むきゅ、ゆっくりできるね。おばさんにごほんもってきてもらえたらもっとゆっくりできたんだけどね。きがきかないわねあのおばさん」 「パチェはほんだいすきなゆっくりだからね! とかいはのアリスは、ほんがなくてもゆっくりできるよ!」 「むきゅ、ただのうてんきなだけよ。アリスは」 「アリスはどっかのゆっくりと『ゆきずりのすっきり』ができたらいいんだもんね! ゆっくりしようよwww」 げらげらと笑い合うゆっくり達。 その様子をのんびりと見守っているうーパックは、ゆっくりしているためか、自分の体内に不思議なかゆみが出てきた事に気付けなかった。 それが、自分の生命を左右するとも知らずに。 その三時間後。 「うー……うー……うぐっ!」 「ゆぎゅ!?」 「ゆあっ!?」 「あぎゃ!?」 「むぎゅ!?」 びくんと、五匹同時にその場に立ち止まった。 異常な何かが、物体となって自分の内側からどんどんと膨れ上がっていく感触。 おぞましいその感覚に、五匹は身を震わせた。 「おばざん! まじじゃんのおばざん! なんがへんだよごれぇぇぇ!!!」 「なにごれ、ぎもぢわるいぃぃぃ! おばざん、ざっざどだずげでよぉぉぉ!!!」 「ぎもぢわるいぃぃぃ! ぎもぢわるいよぉぉぉ! どがいはになんでごどずるのぉぉぉ!!!」 「むぎゅ……きぼぢわどぅい……げほっ、エ”ホッ! ばぎぞうだよぉ……」 「うぐぐぐ……うー! うー! うー!!!」 いくらもがいても、自分の内側から膨れ上がってくる感触が押さえられない。 四匹は、泣き叫んで様々な者に助けを求めた。うーパックは、感触を少しでもどうにかしたくて、ただただ暴れまわっている。 「「「おばざん! おがーぢゃん! ……ぐずめーりん! ざっざどだずげろ!!!」」」 ゆっくりめーりん。ずっとバカにしていたそいつは、先ほど自分達の手で二度とゆっくり出来なくした。 だが、そんな事もアンコ脳には残っていないのか、ゆっくり達は延々と文句を喚き続ける。 「なにゆっぐりじでんのよぉぉぉ! ざっざどごっぢぎでだずげろばがめーりん!!!」 「おまえにやれるのはぞれだげなんだがら、まりざだぢのやぐにだであほめーりん!!!」 「ありずのがわりにいながもののおまえがどうにがじろまぬげめーりん!!!」 「むぎゅ……いらないごっていわれだぐながっだらざっざどだずげにごいぐずめーりん」 口々に怨嗟の声をあげるゆっくり達の目はにごり、もうどれだけの愛好者であってもこんなゆっくりだけは愛せないだろうと思えるほどに醜かった。 そんな中、症状の重かったうーパックが、凄まじい悲鳴を上げた。 「うぎゅあぁぁぁぁぁ!!!」 「「「ゆ……ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」」 がくがくと震えるうーパックの口から目から、様々な場所から、黒色の植物の芽の様なものが次々にはみ出してくる。 そのおぞましい光景に、ゆっくり達は悲鳴を上げる。 だが、慌てて口を閉じ、目を硬くつぶった。 いつ、自分からもあの芽が伸びてくるかわからない。それを考えると、目を開ける事も口を開く事も恐ろしかった。 「無駄よ、それはあなた達の体を突き破って出てくる。口を閉じようが目を閉じようが結末は何も変わらない」 不意に、近くからニンゲンの声が聞こえてきた。 その声が先ほどのマジシャンだと分かったまりさは、即座に口を開いて抗議しだした。 「おばざん! ざっざどまりざだぢをだずげでよ! おばざんがごごにづれでぎだんだがら、おばざんがなんどがじろぉぉぉ!!!」 抗議と言っても、ゆっくりではダダをこねる程度の事しか出来ない。 幽香は、笑顔で一言だけ答えた。 「あなた達を助ける気なんて毛一本ほどもないわ」 更に何か言おうとしたまりさの口から、数本の芽が飛び出してくる。 まりさは、文句を言う気など消えうせ、芽が様々な場所から生えだそうとするその感触を耐える事しか出来なくなった。 四匹のゆっくり達は、完全に寄生植物の宿主と成り果てたのである。 トウチュウカソウ 「冬虫夏草。あなた達に植え付けたのは、そういう名前の植物よ」 あえぐゆっくり達に対して、無表情なままの幽香は、独り言を漏らす様に告げた。 冬虫夏草とは、虫や植物に寄生して成長するタイプの菌類……キノコやカビなどの一種……である。 普通の冬虫夏草ならば、ゆっくりに寄生する事はありえないし、宿主を殺してから成長するのだが、これは幽香の特製である。 このゆっくり達は、もう死ぬ事も動く事も出来ず、冬虫夏草の奇妙な茎部分としてこれからずっと生き続けるのだ。 「あなた達に潰された草花の気持ち、そこでゆっくり理解すると良いわ」 じゃあ、さよなら。一言だけ残して、幽香はその場を後にした。 「まっでぇぇぇ! ゆっぐりざぜでよぉぉぉ!!!」 「おば……おねえざんんん! まりざだげでもだずげでよぉぉぉ!!!」 「ありず、いながものでいいでずがらだずげでぇぇぇ! おねがいでずぅぅぅ!!!」 「むっぎゅー!!! ばぢぇじんじゃう! ほんもよめないごんなどごじゃじんじゃうぅぅぅ!!!」 「うぎゅ……うー……」 五匹がそれぞれに境遇を嘆くその姿を、ひまわりがあざ笑うかの様にゆらゆらと揺れながらただ眺めていた。 花を食べたゆっくりは花に仕置きされるという事で、幽香りんにいじめてもらいました。 このゆっくりは、うーパックも含めて永久に苦しみ続ける事でしょう。 by319 このSSに感想を付ける
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※見ての通りパロディです ※童話風に書きました 「ゆっくり太郎(?)」 むかし、むかし。 あるところにとてもびんぼうなおじいさんとおばあさんがむらにすんでいました。 まいにちのにっかをこなすべく、おじいさんはやまへしばかりに、おばあさんはかわでせんたくをはじめました。 おばあさんがかわでせんたくをしていると、ひとつのくろいかたまりがながれてきました。 「おや、おや、これはなんだい?あまいにおいがするのう・・・」 おばあさんはすこしかたまりをすくってなめてみました。 するとみずけでしめっていますがあまみがくちのなかいっぱいにひろがりとてもびみでした。 こんなあまいものはたべたこともないし、なかなかたべれないとおもったおばあさんは 「どれ、おじいさんといっしょにおやつとしてたべてみますかえ?」 となぜかどろどろのくろいかたまりをもちかえってしまいました。 おばあさんがいえにかえるとおじいさんがまっていました。 「ただいま」とかえってきたあと おじいさんはまっさきに 「おばあさん、それはなにかえ?」ときき。 おばあさんは「とてもあまいもんじゃよ?おじいさんもいっしょにたべましょう?」といいかえしました。 「うむ・・・」といいおじいさんはそのくろいかたまりをたべはじめました。 するとのこったくろいかたまりからこえがしました。 「ゆー!・・・ゆー!・・・」 だけどしかしおじいさんとおばあさんにはまったくきこえません。 「ばあさんや、なにかこえがきこえるのじゃが・・・」 「はて?なんでしょう・・・ そらみみですかねえ?」 「うむ、そうじゃのう。じゃあ、さいごはふたりでたべようか。」 「そうですねぇ。」 とくろいかたまりをはんぶんにしてくちへはこびました。 でもくろいかたまりから 「や・・・め・・・てぇ・・・」とよわよわしい声がしますが。おじいさんたちはみみがとおいのでやっぱりきこえず。 そのくろいかたまりをたべきってしまいました。 するとおじいさんとおばあさんにちからがわいてきて。しごとははかどり、ゆっくりたいさくをしてあるはたけまでつくり。 ふたりはなかよくすごしましたとさ おしまい あとがき 昔話風に書いてみるのもありかもと思い書いてみたんだけど。 なんかこう餡子食べただけで力ってわいてくるのかな? 出てくるなら食うが このSSに感想をつける
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私はゆっくり魔理沙。 ここ、幻想郷に住むゆっくり魔理沙の一匹だ。 ただ、他のゆっくりと違う所はその大きさ、そして知識の所蔵量だろう。 私は生き延びる為にたくさんのゆっちゅりーから生きる術を学び、様々な敵と戦い大きくなっていった。 ある時は人間の居る寺子屋という場所の半獣から知識を学び、ある時は発情してくるありす種を殲滅するため、戦友と共に野を駆け巡った。 そして私はいつの間にか他のゆっくり種から「ドスまりさ」と呼ばれていた。 「ごめんなさい!おじさん!この子達は悪気が有った訳じゃないんです!」 「「ごめ゛ん゛な゛ざぃ゛!ゆ゛る゛じでぐだざい゛!」」 「あ?ふざけてるのか?謝ったって俺の冬越しの食料は戻ってこねぇんだよ!」 私はとある里の人の家で必死に謝っていた。 どうやらゆっくり種が人家に忍び込んで食料を荒らしていたらしい。 私は常日頃から人間の物を取ってはいけないと言っているのに。 「ごめんなさい!代わりの物を持ってきますから一刻程待ってくれませんか!」 「貴様はそういって山に逃げ帰るだけなんだろ?手前等はすぐに仲間を見捨てるからなぁ!」 「いいよ!ドスまりさ!こんな人間の為に私達の食料・・・「黙ってね!このままだと皆ゆっくりできないよ!」 「おじさん!もし一刻経っても戻らなかったら私達の里のゆっくりを全員加工場に持っていって良いよ!」 「ドスまりさ!何をいtt「誰を助ける為にこうなったかゆっくり考えてね!」 「ふん・・・良いだろう、一刻だぞ?一刻経って戻ってこなかったら里総出で貴様らを餡子の塊にしてやるからな!」 「わかったよ!私達も取りに行くね!」 「あなたたちはここで待っててね!絶対帰ってくるからね!」 「酷い!ドスまりさ!」「ゆっぐりじね!」 罵声を聞きながら私は己の食料貯蔵庫へ走った。 畜生、少し前も同じような事で越冬の食料を減らされたばかりだというのに。 (一応)知的なありす種やぱちゅりー種は私の言うことを聞いてくれるのだが 末端の若いれいむ種やまりさ種はこうやって私の言いつけを無視して人里に下りて食物を荒らす。 どうも若い子達は「ドスまりさなら人間の一人や二人こてんぱんだよ!」と思っているらしい。 実際私達の広場でそう言っていた。 あぁ、そうだろう。人間の一人や二人なら私だって倒せる自身はあるさ。 だが、人は結託する。そして強き者に助けを求めることが出来るのだ。 そうなればゆっくりの集落など一捻りで潰される。 そんな事にならないように尽力しているのにあの子達は・・・! そんなことを思っている内に貯蔵庫に着く。 「むきゅー。またなの?」 「まりさ達ったらいなかものねぇ」 この子達は私がずいぶん前から一緒に行動を共にしてきたゆっくりぱちゅりーとありすだ。 二人とも私と一緒に旅してきた戦友だ。もはや家族と言っても過言では無い。 一緒に旅をしたのに太ったのは私だけだったが。 「いつもご苦労様。残りどれぐらい残ってる?」 「結構減ってきたわ。後1,2回人の里に渡せるぐらいかしら」 「今回も都会派の私に言わせれば山菜と鮭ぐらいでいいわね。」 「ありがとう、帽子に詰めてくれる?人間との約束まで後半刻しか無いの。」 「むきゅ!それなら急いで詰めないとね!」 「私の都会派の収納術をみせてあげるわー!」 「それじゃあ、人間の所に言ってくるね!」 「「はやく戻ってきてね!!」」 そういって私は元来た道を走り出した。 「ゆ゛ー!ドスまりさ何てじね!」「わだじだぢをみごろじにじだんだー!」 「おい、アレ。お前が言ってたでっかいゆっくりじゃねぇか!?」 「うわ!本当に来たよ!」 「「ゆっくりたすけてね!!」」 罵声がしたのは私の気のせいだろうか 「おじさん!この子達の荒らした食料はこれで足りる!?」 私は帽子の中身を見せる。 「おーおー、結構な量の魚と山菜じゃねぇか」 「ん?山菜って事は・・・」 「「手前等また勝手に山菜を取ってやがったのか!?」」 「大丈夫だよ、私達はちゃんと生える分も考えて取ってるよ! 人間の分の山菜も減って無いでしょう!?」 「そう言われれば、確かに減ったなんて事きかねぇしな・・・」 考え込む人間。 「どうする?こいつら見逃すか?」 「けどこいつらまた再犯するだろ・・・?」 よし、もう一押し・・・! 「大丈夫だよ!おじさん!私が絶対やっちゃダメって言い聞かせるからね!」 「ふん・・・こいつは一応約束は守るみたいだし・・・まぁ、いいか。」 「ありがとう!人間のおじさん!」 「「怖がっだよ゛う゛!ドズま゛り゛ざ~!!」」 「みんなの里に帰ってゆっくりしようね!」 後でこいつらにはじっくり説教をしなきゃだめだなぁ。 と私は思っていた。 こんな生易しい反省ではだめだったと後悔するのは後のことである。 あの日から丁度一週間だろうか。 私の元にゆっくり達がやってきたのは。 「ゆ!また人間の里に入っちゃったの!?」 何度も言い聞かせたのに同じような問答が起こる。 「そうだよ!お願い!ドスまりさ助けにいってあげて!」 「あのこまだ生まれたての赤ちゃんがいたの!」 畜生、赤ちゃんがいるなら人間の里なんかに降りるなよ・・・ こっちにも十分な蓄えがあるのに・・・ 「分かったよ!人間の人たちにお願いしてみるね!」 私は駆け出していた。 まわりのゆっくり達の悪意にも気づかずに。 そして私は。 同胞に捕まった。 続く このSSに感想を付ける
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__ // \ .___ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ / リ.~.. ....ヾ_7/\ ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ .ノし~| .i | |,. .| /. | / ./ / .( _ノ i ` ._ _/ | .l (,,.-‐´ .| .,,____ ,.ノ ./´ _,,. -‐'´ 'ー┘ | __!.,,__ ,,__,.,..__,...,_ _ /フ ..i´ ´~ し、 _.ノヽ- \ つ (└‐-'´!ノ⌒ |,..i´ ) .く .~| .,,.-‐.v´ .! ,.-‐' / ./ ` . `´ .ヽ∩,! 8月13日 お盆に僕は北海道のおじいちゃん家に帰省することになった。 北海道は巨大はたて圧が上陸する異常気象で僕が夏休みの自由研究の題材にするはずだった アサガオの芽も出てこなかった。 「だったられいむを観察すればいいよ!」 れいむがそう言ってくれるのは嬉しいけど去年ゆっくりの観察日記を提出したら 毎日「ゆっくりしてる」としか書けないので先生に怒られてしまったのを思い出した。 そんな僕の思いも知らずれいむはこの異常気象で芽がでないアサガオの鉢にポインと乗っかった。 するとれいむの髪がニョロニョロと蔓のように伸びて鉢の支柱に絡み付いた。これも異常気象のせいなのかなあ? 僕は面白くなってれいむを観察する事にした。 夜の天気予報をみたら南の方から巨大きめぇ丸圧が北上しているそうだ。だいじょうぶかなあ。 8月14日 朝起きるとれいむの髪の蔓はアサガオの鉢と支柱をぶち壊しまるで木のようになっていた。 木でいう幹の中央にれいむの顔がぽっこり出ていて「ゆっくりしていってね!!!」と いつもの挨拶をして来た。意外に平気そうだ。 天気予報では北上する巨大きめぇ丸圧に呼応するように巨大はたて圧も南下を始めたそうだ。 8月15日 完全にれいむは木になってしまった。木にいっぱいれいむがなっている・・・と思ったら 髪とリボンに見えるのはヘタでなっているのはゆっくり饅頭だった。 おじいちゃんがゆっくり饅頭をたべると「これはモチモチの餅だ」と言った。 モチモチの餅ってあのやたら挿し絵が怖い「モチモチの木」の実を混ぜて作ったお餅のこと? (注・いわゆるトチ餅のことで美味しんぼで岡星が店をチェーン展開すると言った友人に作った思い出の餅と言えばわかるだろうか) 餅はとてもおいしくてゆっくりできたけどもうれいむとゆっくりできないなんて悲しいよ。 「ゆっ!そういえば今日はおうちに帰る日だったよ!ゆっくりしてる場合じゃないよ!」 れいむの声が聞こえると枝がガサガサ揺れ出した。 枝のどこかかられいむが出てくると思って僕らは上を見上げた。 スポン 「あれ?」 「ゆふぅ~、ゆっくり産まれたよ!」 下を見ると木の股かられいむが出て来ていた。 お父さんとお母さんは気まずそうによそを向いている。何故だろう? 東京に帰るとテレビでは関ヶ原上空で巨大はたて圧と巨大きめぇ丸圧が激突している事がニュースで流れていた。しかもアニメの時間なのにテレビ東京で。日本は大丈夫なのか? 後日談 冬になってれいむの木の股にもこたんがINするとまた実がなるようになったそうです。 送られて来た実はとてもHOTな味がしました。 ほのぼのした日記なのに、ところどころネタがHIYAIだw -- 名無しさん (2010-09-15 15 57 40) 名前 コメント
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注!この作品は初心者が書いた作品ですので下手だと思われます! 嫌な人はブラウザバッグしてください! ある晴れた昼のことだった。 「ゆ~♪しあわせ~♪」 「美味しいかい?れいむ。」 「あまあまさんじゃないけどおいしい~♪」 子れいむと一人のお兄さんは川で魚を釣って食べていた。 なぜ川に居るかというと、お兄さんは釣りをしていたのだ。れいむはお兄さんが連れてきたゆっくりだった。 「ああ、大量大量♪まさかあんなに釣れるとはな。」 「ゆゆ~♪」 れいむはお兄さんが釣った魚をたくさんもらっていた。 肉だけではなく内蔵も美味しく。だが所詮ゆっくり。噛む力などほとんど無い。そのためお兄さんがれいむが食べやすいサイズに切っている。 数分後、れいむは魚を食べ終わり、眠りについた。「おにいさん…ありがとう…」何やら寝言を言っているようだ。それをみてお兄さんは笑っている。「起こすのももったいないしそのまま寝かしておくか。」ああ、れいむは可愛いなあ… 眠ったれいむをお兄さんが眺めながらゆっくりする。眠ったれいむはとても愛らしく、愛でる人は抱き締めたく、虐待する人はつい絶望の底に落としたくなる、それほど愛らしかった。 お兄さんさんは愛らしいれいむを眺めながら昼寝をした… ~30分後~ 「yぎゃあaあア阿あア!」お兄さんはれいむの奇声が聴こえ、目を覚ました。見るとれいむがテーブルの上で転げ回っている。「だずGてぇぇ!体があああああ!」「どうしたんだい?れいむ。」「ゆぎゃああああああ!体の中でなにかガゆげええええええ!」 どうしたというのだ、先程までれいむはゆっくり眠っていた筈なのだが。 「YUべええええeえぎゃううう!」何やら言葉も少しおかしい。 「ゆぎゃああああああ!見てないでたZゲ…ぎいいいいいい!」 お兄さんは知っていた。れいむを苦しめるものを、それは… アニサキスだ。 どうやられいむにあげた魚の胃などの内蔵はアニサキスの住みかだったようだ。 「GIヤあああアああああaAAあああ!だずげでe!お兄さん!」 「わラッdemぃでなぃでれいむをだzぅげえでええええ!」 れいむの言う通りお兄さんはただ笑顔を見せるだけで助けようとはしなかった。 ただただ邪悪な笑みを。 「れいむ。ようやく君を殺せるよ。」 ~数日前~ お兄さんが家に帰ると家の中が散らかっている。「あれ?俺こんなに散らかしてねぇよなぁ?」不思議に思ったが考えられるものが2つあった。ひとつは空き巣。だがこのお兄さんはただのニート。金がある訳ではない。となるとかんがえられたのは… 「…ゆっくりかよ。」 最悪のものだった。空き巣は金品をだせばすぐ消える。食料を買う金がなくなるが、それは日常茶飯事。俺を殺すなら殺してくれるのもいいと思い始めていた。 ゆっくりは…考えたくない。 嗚呼!どうかゆっくりではありませんように! そんな彼の願いも虚しくそれは打ち砕かれた。そこにいたのはれいむだった。「ゆっくりしていってね!」 ああ…終わった… その後彼はれいむを説得して家から追い出せ…なかった。冷蔵庫に貯めた1ヶ月分の食料は食い荒らされ…キッチンは酷く汚く散らかされていた。そして、「ここはれいむのゆっくりプレイスだよ!」ときたものだ。虐待して食おうかと思ったが面白いことを思い付いた。 自分の趣味である釣りでれいむを虐待することを。 釣った魚の中にはアニサキスに寄生されたものもいる。その魚をれいむに食べさせることにしたのだ。すると当然れいむは…内側からアニサキスに喰われることになるのだった。 それを思い付いた数分後にはれいむを騙して釣りに連れていった。 今日は大量だったために、アニサキスはすぐ見つかった。でてこなかった場合は虐待して殺すつもりだったが、その手間が省けた。 ~そして今に至る~ 「ゆがああアああaア!」 れいむは叫ぶ。当然だ、アニサキスに人間でいう内蔵を食い散らかされ、脳である中枢餡をかきまわされているのだから。「ゆべぇ!drfrgy ふじこlpががが」れいむがおかしくなった機械のような声を出す。「あはははははは!最高だよ!れいむ!あはははははは!」お兄さんは大声で笑う。 「Oにiザんwららratteないでdayhhy」もはやなにを言っているのかわからない。それほど中枢餡がやられているようだ。数分するとアニサキスがおとなしくなったのかそれともれいむが気絶したのかれいむが動かなくなり始めた。「…死んだかな?」 「ゆぎゃあああ!れいむの皮をたべにゃいでね!」なにこれ?幼児退行してんの?「ゆううううがあああががががあああ!」ゆうか?こいつなにいって…「ぎやあああああ!」 れいむの皮を食い破りアニサキスの頭が外に出た。「まずいな…今外に出たら俺の楽しみが…」お兄さんは虐待道に目覚めかけていた。れいむは一際激しく暴れだした。 「ゆがあああああ!ゆっくりできにゃいながのやつばぢねええええええ!」れいむはジャンプして背中から飛び出ているアニサキスを叩き潰した。 「ア…アニサキスぅぅぅ!」お兄さんは涙声になっていた。ほっといてもれいむは死ぬほど餡子の喰われて、大きな傷もできていたが、虐待道に目覚めたお兄さんはこう思う、「どうせ死ぬならもっといい絶叫(コエ)で鳴いてくれ…!」 そして神はその願いをうけいれたようだ。 「いじゃいよおおお!れいむの背中があああ!」 ………え? れいむはアニサキスを潰すとき、あまりの痛みに普通より高くジャンプできてしまった。その高さ約2メートル。その高さからゆっくりが背中を打てば当然痛い。そしてれいむは転げ回る。「いぎゃあああああ!いちゃい!いちゃいよおおおお!」さっきから何故か普通に言葉を使っている。中枢餡はかきまわされただけのようだ。 「ゆがあわあaああアあaああヴぁああ!」 れいむは狂ったようにテーブルを転げまわり… テーブルから落下した。 「ゆげぶ!」 どうやらテーブルの近くにあった大きめの石に体を強くぶつけたらしく、その石のまわりに餡子をぶちまけて永遠にゆっくりしていった。 「…え?」 そういうのも無理は無い。アニサキスを潰すために高く跳躍し、その着地の痛みに耐えきれず転げ回り、その結果体を強打して死んだのだ。正直言うと…かなり馬鹿な死に様だった。 お兄さんは一言呟いた、「ばかなの?しぬの?」ってもう死んでるか。 ~数日後~ 「ゆぎいいいいいいいちゃいいいい!」「やめるんだぜ!れいむをいじめちゃだm…ゆぎゃあああああ!まりさのあんよがあああああああ!」 「ごべんなしゃいごべんなしゃいごべんなしゃいごべんなしゃいごべんなしゃいごべんなしゃいいいいいい!もうまりさをやかないでえええええ!ゆびぃ!」「もっと…ゆっくり…した…か…」「ありすのおちびちゃんがああああ!」「うげええええええ!」「ゆ~♪ゆゆ~♪」「ぱちゅりーはようむが…いぎゃああああああ!」「むきゅうううう!もうやじゃああああ!」「おうちかえるううう!」 お兄さんは多くのゆっくりを虐待していた。あの後、あのれいむだけでは足りずに野性のゆっくりを捕まえ、友達の虐待お兄さんとともに虐待していた。「いやー××がゆ虐するとはおもわなかったよーお前生き物大事にしてたからさー」「ゆっくりはただの饅頭だろ?」「ははっ!饅頭ならなぜゆっくりは悲鳴をあげて俺達を楽しくさせるのかねぇー」「細かいことはいいから虐待しようぜ!」「おうよ!」 「「「「「「ゆぎゃああああああああ!!!!!」」」」」」 2人のお兄さんは雑談をしながらゆっくりを虐待していった。その後、お兄さんはこの地域からゆっくりが居なくなるまでゆっくりを虐待し、居なったあとは虐待お兄さんのすすめで加工所に就職していったらしい。お兄さんにとっては幸せ、ゆっくりにとって最悪の事態。
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チン!加熱完了を告げる小気味良い音がオーブンから響く。 蓋を開けると、焼きたてパンの香ばしい香りが当たりに漂った。 その匂いに、製作者、私――泉かがみは一人、満足して頷いた。 「よし、上出来♪」 火傷しないようにパンを慎重に取り出すと、人数分、4つに切り分ける。 「お、良い匂いだなぁ」 と、そう言ってキッチンに入ってきたのは泉そうじろうさん。私の義父に当たる人物だ。 「あ、お義父さん。おはようございます」 「おはよう、かがみちゃん。いやぁ、かがみちゃんが家に来てくれてから色々と助かってるよ、ありがとう」 そういって頭を下げるそうじろうさんに、私は慌てて手を振り返す。 「そ、そんな、私、大したこと出来ませんし……」 すると、そうじろうさんは頭を上げ、ニカッと笑って、 「いやいや、謙遜すること無いぞ?こなたと俺じゃ、あまり身の回りを気にしないし、ゆーちゃんには負担をかけられないからなぁ、本当に、ありがとう」 もう一度頭を下げるそうじろうさん。こちらこそ、そうじろうさんには感謝している。こなたとの結婚を認めてくれたのもそうじろうさんのおかげだし……。 そう、私はこなたと結婚した。しかし、まだ高校は卒業していない。所謂学生結婚というやつだ。 学生、しかも同性と言うことで当然、非難は集中した。だけど、私とこなたの熱意、つかさとみゆきの後押し、そしてトリプルKと言う謎の団体が世間に直訴してくれたために結婚は実現した。 そうじろうさんと私の実家はその団体の名誉会員らしい……何のための団体なのか、草葉の陰から見守られているらしいので詳しいことは分からない。 「お、そうだ、かがみちゃん、そろそろこなたを起こしてきてくれないかな?」 時計を見ると7時を少しまわったところ、全く、しょうがないわね。 「こなた~、もう起きなさい!」 こなたの部屋に行ってみると、案の定、こなたはまだ布団に丸まっていた。 私の声にもぞもぞと反応するとこなたは、 「昨日も徹夜でネトゲだったから……」 そう言って再び布団に潜り込む。だが、そうは私の問屋が卸さない。 「自業自得よ!さぁ、起きた起きた!!」 「あぁっ!?かがみ様!!!?」 反論を無視し、一気に布団を剥ぎ取る。こなたは意地でも布団にへばりついていようとしたのか、布団と一緒に宙を舞った。 「きゃぁ!?」 そして、私は降ってきたこなたの下敷きになる……いつものことだ。 「お姉ちゃん、かがみお義姉ちゃん、どうしたの!?」 物音に気がついたのだろう、ゆたかちゃんが飛び込んできた。もう一度言おう、私はこなたの下敷きになっている。 「ご、ごゆっくり~!!」 そう言って部屋から飛び出すゆたかちゃん。これもいつものことだ。だけどあの子にはそろそろ学習して欲しいな、と思う。 「こなちゃん、お姉ちゃん、おはよ~」 「おはよ、つかさ」 「おはよ~」 いつもの待ち合わせの駅でつかさと朝の挨拶を交わす私たち。以前はつかさと一緒にこなたを待っていたのだけど、今はつかさを待たせる側になってしまった。 「こなたが中々起きなくてね、ごめんねつかさ」 謝る私に、この妹は健気にも首を振った。 「気にしなくていいよ、私はこなちゃんとお姉ちゃんが幸せなら、それでいいんだ」 「いやぁ、つかさは本当に良い子ですなぁ。お義姉さん、感心だ」 「って、あんたはもうちょっと早く起きろ」 そんなやり取りをしている間にバスが来た。こなた、私、つかさの順に空いてる席へと座る。 「あ、そうだ。ねえ、二人とも、子どもは出来た?」 「「ぶふぅっ!?」」 吹いた……二人同時に。 「出来たら言ってね。名付け親になりたいから。それにね、私の事を‘おばさん’じゃなくて‘つかさお姉ちゃん’って呼ぶ良い子に育てるんだ」 「つ、つかさ……」 つかさの中では結婚=子どもが出来る、事になるらしい。そ、そりゃ、出来れば欲しいけど……そんなの、無理だし。 「心配ないよ、かがみん。例の技術を使うから」 「例の技術って何だよ!!」 『次は、陵桜前、陵桜前~』 学校に着いた。バスを降りようとするこなたに向かって手を差し出す。それを見た途端、こなたの顔がにやぁっと緩んだ。 「あれぇ?その手はもしかして、一緒に手を繋ごうね、ってお誘いですか?」 く……こいつ、分かってて言ってるな。こなたにこのまま弄られるのは悔しいので、思い切って言い返す。 「そ、そうよ。あんたと手を繋いで学校に行きたいの!悪い?」 途端、こなたの顔が火を噴いた――と思うくらい真っ赤になった。キシシ、思い知ったか。 「……ズルイよ、かがみ」 俯いてボソボソ言い返してくるこなたが可愛くて、思わず抱きしめる。ギュッとね。学校?ちょっとぐらいなら遅れてもいいでしょ? 「じゃあね、お姉ちゃん」 「じゃね、かがみん。後で会いに行くよ」 「うん、じゃあ、また後で」 B組の教室の前で別れる私とこなた、つかさ。こなたは名残惜しそうに何度も何度も振り返りながら、教室に入っていく。私も、後ろ髪を引かれる思いを持て余しながら、自分の教室へと向かう。 結婚しても私とこなたのクラスはやっぱり別だ。同じクラスにして欲しいとは思ったが、散々わがままを通したのだ、これ以上は譲歩するしかない。 「オッス、柊」 「おはよう、泉ちゃん」 日下部と峰岸と朝の挨拶を交わす。ちなみに、日下部は私の事を旧姓の‘柊’で呼び続けている。 「ちょっと日下部、私の姓はもう柊じゃなくて泉なんだってば」 「ん~、でもなんか言いにくいんだよな、泉ってさ。柊はずっと柊だったわけだし」 「まぁ、言いにくいかもしれないけど、泉って呼んで欲しいのよね、私は。泉って姓は私とこなたが結婚した証だし」 私がそう言うと日下部は頭の後ろで腕を組みながら、 「それが気に入らないんだよなぁ、私だってちびっ子の事お気に入りなのにさ。柊ばっかしずるいよ」 じろりとこちらを睨んだ。そ、それってどういう意味よ……。 「わかんね~の?私もちびっ子が好きだって言ってんの」 「んなっ……!!」 警戒する私と、挑戦的にこちらを見る日下部。双方を見やりながら峰岸はただただ苦笑しているだけだ。 「こ、こなたと私が結婚した時点で、こなたは私のものなんだから、い、今更あんたがこなたを好きになっても遅いわよ!」 「ふっふ~ん、そいつはどうかな?」 ニヤリとした日下部。な、何よその余裕の態度は……? 「私は‘みさきち’ってあだ名もらってるけど、柊はもらって無いじゃん?」 「だ、だからって……それに何の関係があるって言うのよ?」 我ながら覇気の無い返事だ。まぁ実際、それは少し気がかりなわけで、‘かがみん’は呼んでくれる時ばかりじゃないし。 や、やっぱり新婚なんだし、二人だけに通じる呼び方とか……欲しい、と思う。 そんな私の様子を見やって、日下部は調子付いたのか、 「つまり私もまだ脈ありって事なんだってヴァ。そだ、ちびっ子に柊から乗り換えるんだったら、いつでもいいって言ってこなくちゃな」 ! ぐ……コイツ……月夜ばかりと思うなよ。 お昼休み、こなたの教室に顔を出す、そして一緒にご飯食べる。 パンばかりで、こなたの栄養が心配になるけど、私料理が苦手……。 「つまり、今日もかがみんの愛妻弁当は無しってことなんだよ……orz」 「わ、悪かったわね。そう思うなら、あんたが作ってくれればいいじゃない」 「いやいや、いつもネトゲで忙しいからね、朝が遅くなってしまうのですよ」 「威張るな!」 いつもと変わらないやり取り、こんな日常を、結婚した後も変わらずに続けられるのが、嬉しい。この日常を守る為に尽力してくれた、つかさ、みゆきにはどれほど感謝をしてもし足りないくらいだ。 私がそう言うと、みゆきは、緩やかに首を振りながらいつもこう言う。 「こなたさん、かがみさんが気にすることは無いですよ。お二人の幸せが、私たちの幸せです。それに、私個人としては、お二人に感謝しているくらいですし」 何で?と聞くと、みゆきの答えは、 「お二人から、勇気をもらいました。後々の為に前例が出来ることはいいことです」 そして必ずつかさの方をチラッと見るのだ。こなたは「あ~、成る程ねぇ」なんて言って頷いているけど、私にはその意味が分からない。 「オッス、ちびっ子、遊び来たゼ」 と、日下部と峰岸がこちらの教室にやってきた。日下部の目的は多分、こなただろう。 案の定、日下部はこっちに来ると私の許可も得ず、こなたの隣へ腰を下ろした。しかもさり気なく椅子をこなた側へ寄せている。コラ。 あ、ちなみに峰岸はつかさの隣へ落ち着いた。 「なぁ、ちびっ子、今度の休みに一緒にどっか遊び行かね?そんで、私に萌え~ってヤツを教えてくれよな」 日下部はアクティブな奴だ、目標を定めると行動が素早い。このままではNTRエンドへ一直線。 そう思った私は、こなたが肯とも否とも言う前に素早く会話へ割り込んだ。 「こ、こなた、はい、あ~ん」 一瞬、驚いたこなただったが、すぐに表情を崩すと、口を開けて待機状態へ移行。その口へ間髪入れずコロネの欠片を押し込む。 もっきゅ、もっきゅと口を動かすこなたは幸せな子猫のようだ。髪を撫でてやると頬が紅潮し、体を預けてくる。 ジト目の日下部と目があった。口だけで「覚えてろよ、柊」と言っているが、今の私はそんな脅しに屈したりはしない。 今朝の仕返し、とばかりに、ニヤリとしてやる。コレが新妻の実力ってヤツよ。ふふん。 放課後になり、こなと一緒に下校する。そしてアニメ○トに寄り道を……させるかぁっ! 「な、なんで!?ひどいよかがみ様!!」 抱きついてくるこなたの、泣きそうに潤んだ瞳から必死に目をそらしながら、私は現実を突きつける。 「今月の出費がどれだけか分かってるの?家計の為にあんたもちょっとは自重しなさい」 そう、今の泉家の財布の紐は私が握っている。以前、お義父さんにこなたとお義父さんのクレジットカード明細を見せてもらった時は、飛び上がった。趣味に糸目をつけないこの二人に任せておいたら大変なことになる。 「え~、でもオタクに自重の二文字は無いんだよ」 「私だって欲しいラノベがあるのに我慢してるのよ?」 「でも、かがみぃ……」 うるうると見開かれたこなたの瞳。ヤバイ、目が合っちゃった…… 「ね?かがみ、お願い……」 こなたのうるうる攻撃!いかん!耐えろっ、私!! 「お会計、5000円になりまーす」 あぁ……やっちゃった…… ほくほく顔のこなた。両眼から滝を流す、赤いバイザーの店長。後悔している私。 三者三様をもって、本日のお買い物、終了。 「まったく、今回だけだからね?」 帰り道、二度とこんなことの無いよう、こなたと自分に釘を刺す。 こなたは「分かってるよぉ」と言っているが、怪しいもんだ……勿論、自分も。 「ところで、今日のお金使っちゃったけど、晩御飯どうしようか?かがみ。買い物に付き合ってもらったから、私が作るけど、何食べたい?」 お金のことに突っ込みたいのを自制しながら、今晩の献立を考える。折角こなたが作ってくれると言ってるんだし、どうしようかな……あ、そうだ。 「……こなたがいい」 「……へ?」 「だから、こなたが食べたいって言ってるの!」 言うと同時に、唇を重ねる。息が続く間、味をじっくりと堪能する。 「ぷはぁっ、かがみ、つまみ食いはダメだよ?」 潤んだ瞳で注意してくるこなただが、そんなんじゃ説得力無いぞ。 「いいじゃない……ね?」 今度は私がこなたにお願いする番。こなたは頷くと、目を閉じた。 夕暮れの中、二つの影はゆっくりと、一つに重なった。 ――ピピピッ、ピピピッ。 う~ん、何よ、今、こなたといい所なんだから邪魔しないでよ……。 ピピピッ、ピピピッ! あ~、これ目覚ましの音ね。ハイハイ、起きればいいんでしょ、起きれ……ば? あれ……? ゆっくりと意識が覚醒してくる。すると、今、自分がぼんやりと見つめているのが自室の天井だということを認識した。 当然、こなたの顔なんかどこにも無くて……。 夢……だったんだ。 「そう……よね。同級生、しかも同性と結婚してるなんて、どう考えてもありえないわよね……」 ははは、と力の無い笑いがこぼれる。力が入らないのは笑いだけじゃない、体全体が妙な倦怠感に包まれていた。 何分そうして笑っていたのだろう、不意に、目から熱い物が流れ、仰向けになった顔を伝って髪を濡らしていくのを感じた。 「――あれ?涙?おかしいな……」 何で涙なんて零れるんだろう。なんでこんなに……悲しいのだろう。 ううん、理由は分かってる。今までのことが、夢だったから。 ――夢だったらなんで悲しいの? こんな状況でも、心の隅で疑問の声を投げかける冷静な自分がいた。問われて、初めて悲しい理由を考え、気がついた。 ――私は、こなたが好き。 好きで好きで好きで好きでたまらないくらい、好き。だから、結婚したって言う夢を見たんだ。 ……絶対に叶わない‘夢’なのに。 「うぅ、こなたぁ……」 身を震わせ、声を上げて泣こうとした時、自分の横に丸まっている青い塊を発見した。 塊はもぞもぞと動くと、うみゅぅ、と声を上げる。 「……あんまり動くと寒いよ。かがみ」 ……え? 私たちの新婚生活は始まったばかりだ。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!! -- 名無しさん (2022-12-27 13 48 49) 忘れがちだけど、 店長おめでとう店長 -- 名無しさん (2012-10-16 20 26 17) かが×こな最高 -- かがみ (2009-04-28 21 12 18) えーと?つまり「かがみは私の嫁」ではなく「こなたが私の嫁」と言うオチですか?(違 ぶっちゃけ二人が幸せならどっちでも良いんですけどね(をい 所で、こなたが「寒い」と言ったのは、季節が冬だからですか?それとも一糸纏わぬ姿or裸パジャ(ry -- こなかがは正義ッ! (2009-03-01 12 19 47) ↓そして同時にやんでれかがみでもあるなw -- 名無しさん (2009-03-01 09 26 00) まぁそれなら相手パティやけど -- 名無しさん (2009-01-15 05 45 46) 途中、「愛しのこなたが振り向かない」の一部があるwww -- 名無しさん (2008-12-30 02 14 40) 夢だと言うことに気づいて、泣き出しちゃうかがみに萌えました -- 名無しさん (2008-09-07 07 59 36) まさかのダブルオチwww -- 名無しさん (2008-09-06 22 36 50)